Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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ラダクリシュナン インド・ガンジー記念… 恐れをたたき出せ

随筆 世界交友録Ⅱ(後半)(池田大作全集第123巻)

前後
5  「歩め ひとりで……歩め ひとりで」
 彼はタゴールが作った歌を、しばしば口ずさんだ。
  呼べど応える人なくば、歩め ひとりで
  恐怖で語る人なくば、語れ ひとりで
  人みなが踵を返して逃げ去れば、歩め ひとりで……歩め ひとりで
 (森本達雄『ガンディーとタゴール』第三文明社)        
 部屋から外へ、小道が続いていた。祈りの集いに向かった、ガンジーの最後の足跡が、一歩一歩、そのまま、かたどられていた。
 博士とともに、道をたどった。
 ニューデリーの青空は燦爛と輝き、緑の樹々の影が濃かった。
 短い小道が、長く感じられた。
 マハトマが、今も歩き続けているような感に打たれた。
 民衆の真っただ中へ。そして果てしない未来へ向かって。今も、その巨歩は晴ればれと、前へ前へ運ばれ続けている。
 「大いなる魂」は生きている。事実ここに、孫弟子にして、若き“分身”の博士が厳然としておられるではないか。
 記念館の庭に出ると、インド創価学会の友たちが、はつらつたる太陽の笑顔で待っていた。

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