Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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ロハス フィリピン文化センター前理事長… 信念の母と娘

随筆 世界交友録Ⅱ(後半)(池田大作全集第123巻)

前後
5  ロハス女史は言われる。
 「アジアの人々がいだく日本のイメージは、戦時中の軍国日本と、現代の経済大国の金もうけ主義の顔だけです。日本はもっと別の顔を見せるべきです。文化交流を進める人こそ、日本に必要なのです」
 「長い間、私はどうしても日本人に心を開けませんでした。しかし、夫の商用で来日し、日本の芸術にふれてから変わったのです。日本の芸術が好きになり、やがてそれを生み出した日本人にも心を開いていったのです。
 芸術は、憎しみをも超えさせます。文化こそ人間と人間の太い絆なのです」
 母子二代の生涯をかけた、この叫びは、“魂なき国”と呼ばれる日本の耳に届くであろうか。それともふたたび卑しき傲慢によって滅びていくのか。
 日本の選択を、アジアの厳しい目が、じっと見つめている。

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