Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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ガンジーの直弟子 インドのパンディ博士

随筆 世界交友録Ⅰ Ⅱ(前半)(池田大作全集第122巻)

前後
4  「もしも──」。博士が言われた。「あと二十歳、私が若ければ、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長の世界不戦への戦いを、もっと、お手伝いできるのですが‥‥。私は戦い抜いてきました。だからこそ会長のご苦労がわかるのです」
 電流のような感動が体を走った。私は言った。
 「そのお心自体が、最大の支援です」
 多くの指導者が、立場を利用し、保身を考え、小手先の策に終始している現代にあって、何という誠実であろう。博士の胸には、あの少年の日の誓いが、今なお燃えているのだ。人々のために生きるのだ、と。
 博士は言われた。
 「じつはガンジーは、釈尊の教えをが″社会を変える武器″として実践した人なのです」
 「インドの仏教が滅びたのは、僧侶が金をもちすぎて堕落したからです」「今、釈尊、そしてガンジーのメッセージを行動で世界に伝えているのはSGIです」とも。
 ガンジーの配誌は「私の精神が世界の光明であり得るなら、私は墓の中からでも語り続けよう!」であった。
 遺言は実現した。今なおガンジーは語り続けているのだ。″分身″の博士がおられるゆえに。
 命、燃え尽きようとも。
 博士は私の目を見つめられた。
 「私はガンジーの弟子です。師の教えを叫び続けます。走り続けます。私の″両目が閉じられる″その最期の日まで」
 (一九九五年三月十二日 「聖教新聞」掲載)

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