Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第28巻  

小説「新・人間革命」あらすじ

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4  【勝利島】
  10月7日、学会本部に全国約120の島から同志が集い、第1回離島本部総会が行われる。伸一は、開会直前まで、沖縄支部長会の参加者や離島の代表などを、全力で励ます。
  1960年代、北海道・天売島や愛媛県・嘉島、鹿児島県の吐噶喇列島・奄美群島、伊豆大島など、各島々の同志は、決然と広布の戦いを起こしていった。多くの島で、無認識から非難中傷の嵐が吹き荒れ、村八分など人権さえも侵害されるなかで、〝わが地域の広布は、わが手で!〟と自らを鼓舞し、弘教を推進。地域に信頼を広げ、広布の道を切り開いてきた。74年(昭和49年)1月14日、離島本部の結成が発表されると、伸一は、石垣島や宮古島など、率先して島々を駆け巡ってきた。島へ激励に足を運ぶ離島本部の幹部にも、激励の伝言を託すなど心を砕いた。そして、「広布第二章」の支部制がスタートした78年(同53年)、遂に第1回離島本部総会が開催されたのである。
  伸一は、各島で孤軍奮闘する、遠来の友を心からねぎらう。そして、一人一人が、この島を支える柱となるのだとの決意に立ち、島の繁栄を願い、島民のために活躍する。島全体を希望に包み、歓喜に満たす太陽のような存在になってほしい。また、誰人に対しても仲良く、協調し、人間性豊かな日常の振る舞いで信頼を勝ち得ていってほしい——など、島の広布推進の要諦を語る。
  この総会をもって離島の同志は歓喜の出発を遂げる。広布誓願の決意を固めた同志にとって、各島々は、離れ島などではなく、久遠の使命を果たす天地であり、幸福島であり、勝利島となった。離島の新章節が幕を開いたのだ。

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