Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第23巻  

小説「新・人間革命」あらすじ

前後
1  【未来】
  1976年(昭和51年)4月16日、札幌創価幼稚園が開園。創立者・山本伸一によって、創価一貫教育最初の「教育の門」が完成した。入園式に出席した伸一は、園児を自ら出迎え、真心こもる触れ合いを重ねる。「皆のために何でもしたい」という伸一の心情と行動を目の当たりにした教職員は、創立者と同じ思いで子どもを育てようと誓う。
  伸一は、折々に幼稚園を訪れ、園児と心の絆を結んだ。伸一と教職員の情熱に育まれ、園児は伸び伸びと成長し、未来へ羽ばたいていく。創価の幼稚園は、札幌に続き、香港、ブラジルなど海外5カ国・地域に開園。各国・各地域で創価の人間教育は、高い評価を得ていくことになる。
2  【学光】
  創価大学に通信教育部が開設され、5月16日の開学式に第1期生が集う。通信教育部は、伸一が、創価大学の設立を構想した当初からの念願であり、民衆教育の眼目であった。伸一は、通信教育部の機関誌を「学光」と命名。〝学の光で人生、社会を照らしゆく〟との指針が定まった。開学式に伸一は、万感の思いを込め、テープに録音した長文のメッセージを贈る。
  夏期スクーリングにも伸一が訪れ、懇談や記念撮影など激励が続く。その心に応えようと通教生たちは苦闘を重ねながら勉学に励み、卒業の栄冠を勝ち取っていく。伸一は、通教生の催しである学光祭への出席など、渾身の励ましを続けた。やがて、卒業生からは医学・工学博士、公認会計士、教員などとして社会に貢献する人材も数多く育っていく。
3  【勇気】
  創大通教の開学式の日の夜、学生部の2部(夜間部)に学ぶ男子学生による「勤労学生主張大会」が盛大に開催される。前年に、伸一の提案で2部学生の集い「飛翔会」が結成され、メンバーは伸一と同じ青春の道を歩む誇りに燃え、先駆の学生部のなかでも一段と輝きを放っていた。
  「7・17」——それは、事実無根の公職選挙法違反の容疑で、大阪府警に不当逮捕された伸一が、釈放された日である。その20年目を記念し、伸一は、新しい学会歌の制作に取り組む。多忙を極めるなか、歌詞を何度も推敲し、曲作りに励んだ。18日夜、師弟の共戦譜、生命の讃歌ともいうべき「人間革命の歌」が完成。翌日の夜には、全国各地の会合で声高らかに歌われ、さらに世界各地の同志へと広がっていく。
4  【敢闘】
  7月23日、伸一は名古屋で女子部の人材育成グループ「青春会」を激励し、三重県の中部第一総合研修所へ。歴代会長の精神を学び、継承するため遺品等を展示した記念館をはじめ研修所内を視察。26日、中部学生部の代表で「学生部厚田会」を結成。8月6日には鹿児島県の九州総合研修所に飛び、12日に東京に戻り、3日間にわたる茨城指導へ。
  19日から再び九州総合研修所に向かい、人材育成グループ「鳳雛会」「鳳雛グループ」の大会や本部幹部会に相次ぎ出席。喜界島の草創期を築いた婦人にも最大の励ましを送る。伸一の入信記念日であり、恩師との思い出深き24日には、会員宅を訪問。来る日も、来る日も、力を尽くし、同志を励ます。その地道な労作業にこそ、広宣流布を決する「敢闘」がある。

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