Nichiren・Ikeda
Search & Study
4 【宝冠】
フランスでの予定を終えた5月22日、伸一は第2次訪ソへ。一行には、重層的な日ソ交流を推進するため、婦人部や青年部、創価大学、民音、富士美術館などの代表も加わった。
翌日から分刻みのスケジュール。対文連、文化省の訪問に続き、ショーロホフ生誕記念レセプションでスピーチ。
連邦会議議長、モスクワ市長、海運相らとも会見。婦人・女子部の代表とソ連婦人委員会を訪れ、世界初の女性宇宙飛行士である同委員会のテレシコワ議長らと会談を行う。
27日、モスクワ大学の総意で、伸一に世界の知性の宝冠である「名誉博士号」が贈られた。続いて伸一は、「東西文化交流の新しい道」と題して記念講演。人間の心と心を結ぶ「精神のシルクロード」を、との訴えに、聴衆の歓声と拍手は鳴りやまなかった。
翌日、コスイギン首相と再会。中国への警戒を強くする首相に、訪中で周恩来総理、トウ小平副総理と会談したことを伝える。険悪化する中ソ関係を改善するため、自身が両者の懸け橋になろうと覚悟していたのである。