Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第21巻  

小説「新・人間革命」あらすじ

前後
3  【共鳴音】
  5月3日、会長就任15周年の式典で、伸一の提案による「創価功労賞」等の授賞や会場提供者への表彰が行われる。その後、男子部、学生部の代表の集いに出席。広布の未来を託し、そのメンバーに自身の名を取って「伸一会」と命名する。
  13日には仏・英・ソ連の訪問に出発する。フランスでは、パリ大学ソルボンヌ校の総長や大統領府事務局長、ローマクラブの創立者であるアウレリオ・ペッチェイ博士と会談。欧州最高会議や友好祭などに出席する一方、陰で活躍するメンバーのグループ結成や中心者の家庭訪問など、渾身の励ましを続ける。
  18日にロンドンへ移動し、イギリス代表者会議に出席。翌日、トインビー博士に、伸一との対談集と創大名誉教授称号の証書を贈るために、王立国際問題研究所を訪ねる。
  博士は病気療養中のため秘書に託し、再びフランスへ。午後には作家のアンドレ・マルロー宅を訪問し会談。翌日も美術史家ルネ・ユイグとの会談など、伸一は“対話の旋風”を巻き起こし、魂の共鳴音を広げていく。
4  【宝冠】
  フランスでの予定を終えた5月22日、伸一は第2次訪ソへ。一行には、重層的な日ソ交流を推進するため、婦人部や青年部、創価大学、民音、富士美術館などの代表も加わった。
  翌日から分刻みのスケジュール。対文連、文化省の訪問に続き、ショーロホフ生誕記念レセプションでスピーチ。
  連邦会議議長、モスクワ市長、海運相らとも会見。婦人・女子部の代表とソ連婦人委員会を訪れ、世界初の女性宇宙飛行士である同委員会のテレシコワ議長らと会談を行う。
  27日、モスクワ大学の総意で、伸一に世界の知性の宝冠である「名誉博士号」が贈られた。続いて伸一は、「東西文化交流の新しい道」と題して記念講演。人間の心と心を結ぶ「精神のシルクロード」を、との訴えに、聴衆の歓声と拍手は鳴りやまなかった。
  翌日、コスイギン首相と再会。中国への警戒を強くする首相に、訪中で周恩来総理、トウ小平副総理と会談したことを伝える。険悪化する中ソ関係を改善するため、自身が両者の懸け橋になろうと覚悟していたのである。

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