Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第12巻  

小説「新・人間革命」あらすじ

前後
1  【新緑】
  1967年(昭和42年)5月、会長就任7周年の本部総会を終えた山本伸一は、アメリカ、ヨーロッパ各国歴訪の旅に出発した。
  アメリカでは、未来の大発展の布陣として、総合本部を発足。フランスでは新緑のパリ会館の入仏式に出席した。
  訪問した各地で、新しい青年たちが喜々として活動に励む姿があった。ニューヨークではダンサーなど、芸術家を志す青年が台頭。パリでは女子部の活躍が目覚ましかった。
  伸一は、イタリア、スイス、オランダでも、寸暇をさいて青年と会い、全力で励まし、広布の若芽の育成にあたった。
2  【愛郷】
  帰国後、伸一は、国内各地を激励に回り、同年6月には、長野県の松代へ走った。
  松代の同志は、2年前に始まった群発地震のなか、この地を寂光土にと決然と弘教に立つ。伸一は同志に、地震に負けず、模範の国土、組織を築こうと、渾身の励ましを続ける。
  8月には岐阜・高山市に。江戸時代、悪政に苦しんだ飛騨の地から、幸福の花園をと語る伸一。郷土愛に燃えた同志の献身の行動は、地域の発展にも大きく貢献していった。
3  【天舞】
  9月、創価文化会館の落成入仏式を終えた伸一は、四国・九州指導へ。
  10月15日には、東京文化祭が国立競技場で開催され、伸一が見守るなか、出演者6万2千人の民衆絵巻は大成功を飾る。その偉業の陰には、人文字の下絵や各演目の振り付け等に献身する人々の支えがあった。また出演者の一人一人に、自己の壁に挑み、限界を打ち破る、幾多の勝利のドラマがあったのである。
  同月下旬、「ヨーロッパ統合の父」クーデンホーフ・カレルギー伯爵が伸一を訪問。世界平和の実現へ、仏教、そして学会に期待を寄せる伯爵と伸一は深く共鳴し合った。後年、2人の対話は、対談集『文明・西と東』に結実する。
4  【栄光】
  1968年(昭和43年)の「栄光の年」を伸一の詩「栄光の門出に」で出発した学会は、広布への歩みを加速する。
  4月8日、東京・小平の地で創価高校・中学の第1回入学式が行われた。牧口初代会長が弟子に託した創価教育の具体化であり、伸一が会長就任の直前、開校の準備に着手して以来の夢の実現だった。
 伸一は創価学園に幾度も足を運び、生徒一人ひとりを我が子のごとく激励。彼の慈愛に包まれ、生徒たちは大きく成長していく。
  創価学園を“原点”に、創価教育は大学、小学校、幼稚園へと展開。卒業生は、全世界を舞台に社会貢献の実証を示している。

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