Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

第9巻  

小説「新・人間革命」あらすじ

前後
2  【鳳雛】
  6月、高等部と中等部の設置が発表され、大きな感動と期待が広がった。
  まず高等部が、各地に順次結成。次いで翌年1月に中等部、同9月には少年部が結成される。
 伸一は、この初々しい若木こそが、二十一世紀を担う大樹であると、矢継ぎ早に成長への光を注ぐ。ある時は「鳳雛よ未来に羽ばたけ」と指針を贈り、ある時は、直接、代表に御書講義を。またある時は、皆が喜ぶならと、何曲も何曲も学会歌の指揮をとる……。
  命を削って激励を続ける師の心に触れ、鳳雛たちは尊き使命に奮い立つ。ここから、創価後継の大河の流れは一段と開かれていった。
3  【光彩】
  青年が先駆し、広布拡大の喜びが広がるなか、6月末の学生部総会の席上、伸一は、待望の「創価大学」の設立構想を発表する。
  10月、伸一は、再びアジア、そして欧州を歴訪。ヨーロッパ広布を担う、宝の同志たちを全力で激励する。初めて東欧圏に足を踏み入れた伸一は、人々の暮らしぶりから、人間性を抑圧する社会主義体制の矛盾について思索を巡らす。伸一は、さらに北欧へ。全生命を振り絞り、一念に億劫の辛労を尽くして、一人一人への励ましを続ける旅だった。
4  【衆望】
  世界が拍手喝采した東京五輪。日本は一流国入りをしたかに見えたが、高度成長の陰で、社会福祉の立ち遅れなど、民衆を忘れた貧困な政治が続いていた。
  “政治を民衆の手に取り戻そう”——11月、衆望を担って公明党が結党。伸一は、党が権力の魔性に食い破られぬよう戒めつつ、結成大会に“民衆の幸福のため、世界の平和のため、勇敢に前進を”と祝電を送る。
  12月、伸一は、太平洋戦争の悲惨な地上戦の舞台となった沖縄へ。この地から、平和の大波を起こさんとの誓いを込め、伸一は、師・戸田城聖の伝記小説『人間革命』の筆を起こす。

1
2