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日蓮大聖人・池田大作

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多事  

小説「人間革命」7-8巻 (池田大作全集第147巻)

前後
22  こうした煩雑な多事が西日本で続いている時、北日本の雪の北海道でも、同時に思いがけない事件が突発していた。小樽での広宣流布の活動の最先端で、身延系日蓮宗の僧侶と激突したのである。
 そして、いずれの宗団が日蓮仏法の正統を継いでいるのかを問う大法論にまで進展し、急転直下、創価学会の正義が公開の場で立証されていくのであった。
 戸田城聖は、敏速果敢な行動力を発揮し、東奔西走の忙しい日々を迎えなければならなかった。
 五五年(同三十年)の年が明けて、創価学会は、まさに多事多難の波瀾に、勇んで挑戦したわけである。戸田の晩年の活動は、このころから、ようやく社会の無理解との対決の様相を、色濃く帯びてきたといってよい。
 (第八巻終了)

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