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日蓮大聖人・池田大作

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まえがき  

「新しき人類を」「学は光」V・A・サドーヴニチィ(池田大作全集第113巻)

前後
4  読者は、本対談の全編を通じて、両対談者の関心が教育問題に集約されていくのを読みとられるであろう。なかんずく、二十一世紀における大学の使命とは、この問いかけは、人生の大半を、ある意味ではそのすべてを教育に捧げてきた両対談者にとって、まさに自己自身の天命を問いかけているのに等しい。
 その故であろうか、対談は私と池田博士の視点が飛躍的に接近する場となったといえる。
 両著者は、本対談が、日本とロシアのできる限り広い読者層に読まれ、理解されることを期待するものである。そのために、読者各位におかれては、ぜひ私たちの対談の参加者となっていただきたい。
 親愛なる読者に、本書で取り上げられているそれぞれのテーマに対し、ご自身の意見をもって参加していただくことこそが、池田博士と私の最も望むところであり、その意味で、本書が人類の「グローバルな対談」の胎動を促す一助となれば、望外の喜びである。
 異なる人間たち、異なる文化を結ぶ術はいずこにあるか。そして、新たなる千年紀の挑戦に人類はいかに応戦しゆくのか――そのアボリア(難問)を乗り越えていくための、重要な、いな、唯一の方途が「対話」であることを、両著者は、この対談を通して、読者とともに確認し合いたいと願う次第である。
 2002年3月20日  ヴイクトル・A・サドーヴニチィ

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