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第35回「SGIの日」記念提言 「新たなる価値創造の時代へ」 

2010.1.26 「SGIの日」記念提言(池田大作全集未収録分)

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24  語句の解説
 注1 神の死
 19世紀の哲学者ニーチェは、プラトン以来の哲学思想、特にキリスト教への信仰が失われ、多くの道徳的な価値が根拠を失った危機的状況を「神の死」と名付けた。作家のドストエフスキーも『罪と罰』で何の理由もなく老婆を殺害したラスコリニコフの婆を通し、この文明論的テーマを取り上げ、神の死が道徳を否定し,ニヒリズムの温床となることを描いた。
 注2 生殖系列遺伝子操作
 遺伝子操作には、遺伝病患者を治療するために、身体の特定部位に修正された遺伝子を挿入したウイルスを注入する「体細胞遺伝子治療」と、「生殖系列遺伝子操作」がある。このうち後者は、生殖細胞(卵子や精子)や初期受精卵に改変を施し、誕生前に遺伝子を操作するもので、倫理的な観点などから世界的に認められていない。
 注3因果倶時、久遠即末法、刹那成道・即身成仏
 原因とそこから生ずる結果が同時に具わっていることを「因果倶時」といい、久遠元初の時と末法の時とが相即して不ニであることを「久遠即末法」という。「刹那成道」は「即身成仏」と同義語で、妙法の功力によって衆生がその身のままで仏に成ることを説いた法理。法華経以前の諸経では、歴劫修行(長期の修行)を経て初めて成仏することができると説かれていた。
 注4 ミレニアム開発目標
 2000年9月に採択された「国連ミレニアム宣言」などをもとにまとめられた国際社会が達成すべき目標。2015年を目標期限とし、極度の貧困と飢餓の解消、初等教育の完全普及、ジェンダーの平等と女性の地位向上、乳幼児死亡率の引き下げ、妊産婦の健康改善など、8分野18項目の達成が目指されている。
 注5 協力的脅威削減
 91年にソ連が崩壊したのに伴い、核兵器をはじめとする大量破壊兵器の関連物質や技術の国外流出が問題化した際、拡散防止や脅威削減を目的にアメリカを中心に西欧諸国が進めた政策。ロシアをはじめ旧ソ連諸国を対象に、核兵器解体のための資金・技術協力のほか、旧軍事施設に従事していた科学者や労働者に対する給与助成などを行った。
 注6 1325号決議
 国連安全保障理事会が2000年10月に、女性に対する戦争の影響や、紛
 争解決と平和維持における女性の役割について初めて採択した画期的な決議。女性に対する犯罪の訴追や、紛争下における女性と少女の保護の強化などを要請するとともに、平和と安全保障の維持と促進のためのあらゆる努力に、女性が平等に参加し、全面的に関与することを求める内容となっている。

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