Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

3 平和と発展  

「東洋の智慧を語る」季羡林/蒋忠新(池田大作全集第111巻)

前後
2  変革の主体者は民衆
 池田 要を得たご高見です。その鍵は「人間」です。「目覚めた人の連帯」が大切です。
  疑問の余地なく、平和と発展という二つの大きな問題をうまく処理しようと思えば、われわれは、世界各国人民の、長期的な揺るぎない共同の努力に依存しなければなりません。
 国連はすでに環境、人口、食糧、世界平和、社会発展等の問題をテーマとして、それぞれに国際会議を開催しています。
 地域的在国家組織も、さまざまな形式で、その地域がともに関心を寄せる、たとえば、非核地域をつくるというような、いろいろな問題を頻繁に討論しています。
 このような努力は、たしかに十分に必要であり、重視する価値があります。しかし、ただ各国政府と国連の努力だけでは不十分です。
 それとともに、必要かつ重要なのは、世界各国人民の力です。各国の民間の有識者と非政府の民間組織からなる力なのです。
 なぜなら、人類文明を創造する主体者は人民・大衆であることを、歴史はすでに証明しているからです。人類文明の希望は、すべて人類文明の創造者である人民・大衆のなかにあるのです。
 池田 そうです。そのとおりです。私たち民衆の一人一人が、変革の主体者です。明るい未来を開く責任があります。
  そして、世界の平和、人類の統一は、各国人民の心の中に埋もれている共通の、そして最大の願望です。人類は、世界平和と世界主義に対して、間違いなくある共通の感情や理想、信念をもっています。
 そして、およそ人類が世界平和と世界主義に対していだく、このような共通の感情や理想、信念を表現し、ふるい立たすことができる運動は、必ずや各国人民の普遍的な歓迎を受けるにちがいありません。
 池田 民衆は賢明です。本当に優れたものを、賢く鋭く見分けます。幅広い民衆の確かな支持を得たものだけが、長く生き残ります。

1
2