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日蓮大聖人・池田大作

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6 社会の発展と文化交流  

「東洋の智慧を語る」季羡林/蒋忠新(池田大作全集第111巻)

前後
3  人類の前進は文化交流の歴史
  先ほど、季先生が、おっしゃったように、”文化交流”とは、人類社会の前進をうながす最も重要な力です。これは、正しく、かつ重要な結論です。
 季先生がこれまでたずさわってこられた数多くの学術研究の仕事は、多分野にまたがっていますが、総じて言えば、いずれも文化交流と直接関係があるものばかりです。
 社会実践の面においても、季先生は文化交流促進のために、同様に多大な貢献をしてこられました。それゆえに、先ほどの結論は、確かな理論と実践にもとづいているのです。
 池田先生も、文化交流のもつ意義に対する深い理解から、これまで一貫してみずから文化交流事業の発展を推進し、世界平和実現のために、世をあげて是認されるような際立った貢献をしてこられました。
 また、私の知るところでは、池田先生が創立された「東洋哲学研究所」や「創価大学」「東京富士美術館」も、「民音」と同様、いずれも文化交流事業に数多くの感服すべき成果をおさめてこられました。
 お二方の文化交流の重要性についての透徹した論述によれば、われわれは自信をもって次のように言うことができます。
 「人類前進の歴史とは、文化交流の歴史である。文化交流を促進させることは、人類社会の進歩を促進させることである。
 反対に、文化交流を阻害し、破壊するやり方は、人類社会の進歩を阻害し、破壊することになる。とくに戦争はそうである。戦争は文化交流を阻害するだけでなく、文化自体をも壊滅させてしまう。
 ゆえに、戦争に反対し、戦争を阻止して世界平和を守るここと、文化交流促進は、相互補完の関係にあり、両者はどちらが欠けてもいけない」と。

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