Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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生死の流転思想  

「内なる世界 インドと日本」カラン・シン(池田大作全集第109巻)

前後
4  カラン・シン 転生の考え方を支持する人々の数はますますふえつつありますが、セム系の宗教が転生の概念を神学上受け入れることは、まずありえないことです。しかし、創造の背後にある神性を強調することによって、敬虔な西洋人を人間以外の生命体の尊厳性に目覚めさせ、認めさせることは可能なはずです。
 転生現象あるいは死後の生命が、それを信じない者に満足のいく形で「証明」されるかどうかは別にしても、すべてのものが相互に結びついている事実は多くの人々が認識しなければなりません。しかし、同時にまた、個性の核となるものはそのまま残さなければなりません。したがって、真に必要なことは、善性の全体論(ホーリズム)をつくりだすために東洋と西洋の両伝統が創造的に融合することです。これによってのみ、この核時代における地球の繁栄を確かなものとすることができるのです。

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