Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

神話から哲学への推移  

「内なる世界 インドと日本」カラン・シン(池田大作全集第109巻)

前後
4  池田 ただ、教団内部のモラルや、形而上的な解釈といった次元を超えて、宗教が現実に果たしている社会的機能の問題を等閑に付すわけにはいかないと思います。その意味からカースト制とヒンドゥーとの関連性は、やはり否定できない事実でしょう。
 この点、日蓮大聖人の仏法は、仏教史上においても画期的な意義をもっているといえます。すなわち、みずからの出生に関する「旃陀羅せんだらが家より出たり」、「民の家より出でて」等の宣言にも象徴されるように、そこには徹底した人間尊重の理念と、民衆を抑圧する社会的権威の否定が貫かれているからです。

1
4