Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

「デーヴァ」と「アスラ」  

「内なる世界 インドと日本」カラン・シン(池田大作全集第109巻)

前後
5  池田 たしかに、博士のおっしゃるとおり、人間一人一人が自己の心の内に二つの側面、すなわち、デーヴァとアスラ、明るい要素と暗い要素、善と悪、を備えているとの洞察はすばらしいものです。
 博士がその名を挙げられたC・G・ユング、あるいはかつて私が対談したA・J・トインビー等に代表される西洋の文化人が、東洋の叡智に大きな関心を寄せているのも、人間の内なる心の世界を、東洋の精神文化が西洋にもまして徹底して説き明かしているからであると思います。
 「心」の問題は、今後の人類の盛衰を握る最大かつ重要なテーマであるだけに、同じ東洋人として、私は博士とともに、この東洋の叡智による知見を世界に訴えていく使命と責務があると、ひそかに自負しております。

1
5