Nichiren・Ikeda
Search & Study
日蓮大聖人・池田大作
検索 & 研究 ver.9
御書参照
御書検索
著書参照
著書検索
しおり
操作手引
ヴェーダの神々
「内なる世界 インドと日本」カラン・シン(池田大作全集第109巻)
前後
4
カラン・シン
インドラが、はたしてメソポタミア文明となんらかのつながりをもっていたかどうかは疑問です。むしろ、初期ヴェーダとほぼ同時代に大預言者ゾロアスターが創始したイランの古代信仰とつながりがあった可能性のほうが強いように思われます。
事実、ヴェーダの宗教とイランのゾロアスター教との関係性は、魅力あるものです。ヴェーダの聖歌と、ゾロアスター教の聖典『アヴェスタ』の聖歌である「ガーサー」はいちじるしい類似性を示しています。今後、この分野は、さらに研究が行われる必要があります。
ヴェーダ時代が終焉するころには、インドラやヴァルナ、ミトラといった初期ヴェーダの神々はその重要性を失い、それらに代わって後期ヒンドゥー教の三つの大きな流れが出てきます。
その三つの流れとは、ヴィシュヌならびにその化身であるラーマ、クリシュナ等への崇拝、シヴァならびにその眷属であるガネーシャ、カルティケーヤ等の崇拝、そしてさまざまな姿で現れる女神への崇拝のことです。インドラは、もはや今日、ヒンドゥー教徒にとって熱心な崇拝の対象とはなっていません。
1
4
4