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日蓮大聖人・池田大作

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第30回SGI総会、第54回本部幹部会… 平和と文化の大叙事詩をつづれ

2005.11.2 スピーチ(2005.8〜)(池田大作全集第99巻)

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9  青年よ「汝は王者。ただ一人、征け!」
 偉大だからこそ中傷される。正義を貫くからこそ嫉妬され、迫害される。信念を曲げ、要領よく振る舞えば、中傷や誹謗は受けないであろう。しかし、それでは真に偉大な人間とはいえない。
 プーシキンが、吹き荒れる誹謗中傷を見おろし、悠然と記した詩がある。その一節を、きょうは青年部に贈りたい。
 「詩人よ!」
 「愚か者の罵りや嘲笑を耳にするとも、わが志を、厳然と、そして平然と掲げよ! 汝は王者。ただ一人、征け! 自由の大道を、自在なる英知をもって進みゆけ!」(А.С.Пушкин:Собрание счинений. том2, Худсжественная питература)
 学会精神、仏法の精神と共鳴する言葉である。青春時代より、私がずっと胸に秘めてきた一詩である。
 また、プーシキンが若い画家を励ました言葉を紹介したい。その画家とは、名画「第九の怒濤」の作者アイヴァゾフスキーである。この名画は、東京富士美術館などでも展覧された。
 プーシキンは呼びかけた。
 「働きなさい! 働きなさい! 青年よ! これが一番、大切なことである」
 これもまた、学会の指導に通じる言葉である。
 戦いなさい!――青年部の諸君、頼むよ!
 もう一つ、プーシキンがつづった言葉にふれたい。
 「嫉妬という発作は、病気である。それは、暗い憂うつであり、熱病であり、ペストであり、脳の欠陥である」(З.Борохов, Знциклопедия афоризмов, АСТ)
 痛烈な言葉である。ともあれ、プーシキンは、傲慢な人間や批判者には、ただちに切り返した。嫉妬に狂った人間と戦いぬいたのである。
 われらも、勝利の大叙事詩をつづり残したい。
 自分自身と一家眷属の栄光のために! 縁する友の幸福のために! 生命の尊厳と社会の正義のために! 世界の非暴力と永遠の平和のために!
 皆、体を大事にしながら、希望に燃え、勇気に燃えて、はつらつと、きょうも明日も、忍耐強く前進していこうではないか! 悔いのない人生――その人は幸福である。
 結びに、シードロフ委員長ご一行をはじめ、すべての出席者のご健勝を、まず、お祈りさせていただきます。そして、愛するロシアをはじめ、百九十カ国・地域の無窮の繁栄と安穏を心から祈り、私の御礼のスピーチとさせていただきます。
 スパシーバ!(ロシア語で「ありがとうございましたした」)
 サンキュー! ありがとう!
 (東京牧口記念会館)

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