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日蓮大聖人・池田大作

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各都合同研修会(4) 「勇猛精進したまえ! 仏法は実行だ」

2005.8.19 スピーチ(2005.8〜)(池田大作全集第99巻)

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4  「堂々と主義主張を貫け」
 牧口先生は、「正邪善悪を明らかにして、道理に服従する自信と度量があるならば、百の干渉があったとしても何だというのか」と言われている。この言葉のとおり、権威や権力など、まったく恐れなかった。強大な国家権力に対しても、一歩も引かなかった。
 ある時、青年に、こう話されたという。
 「人間、相手が強く、地位等を利用して迫ってきた場合など、正当の理由がなければ頭を下げてはいけない。堂々と主義主張を貫きなさい。また反対に弱い立場である人の場合は協力して助けてあげなさい」
 困っている人には優しく接する。しかし、傲慢な敵には、徹して強くあれ! 卑劣な相手には、断じて屈するな! それが牧口先生の教えであった。
 現実の中では、相手によって、話すのに気後れすることもあるかもしれない。牧口先生と親交のあった、東北出身の新渡戸稲造博士は、こう記している。
 「人から能く思われたいとか、自分の値より以上に高く評価されたいとかいう考えがあればこそ怖気おじけづくのである。自己の値を真価だけしか発表せぬとしたなら、少しも怖気ることはない」(『修養』、『新渡戸稲造集』7所収、教文館)
 鋭い見方である。自分がどう見られるかばかり気にしていては、壁を破れない。ありのままの自分で、誠実に、正直に、自分の主張を語っていけばよいのだ。
 牧口先生の毅然とした姿勢は、獄中にあっても、まったく変わらなかった。検事の尋問に対して″いかなる大敵にも負けないで、生きぬいて、人間の達しうる最高の理想を示しきっていくのが仏である″と、仏法の深義を語っておられる。牧口先生の「勇気」。その勇気の源は、強盛な信心にあった。御本尊への絶対の確信にあった。牧口先生は言われている。
 「宗教は人生の背骨である。宗教をもたないで生きるのは、背骨がなくて歩くようなものである。正しい宗教をもつことが、まっすぐの背骨をもつことになる」
 妙法に生きる私たちは、何ものも恐れる必要はない。題目をあげぬいた人が、最後に必ず勝つことは、決まっている。
 私どもは、正しき宗教を持った誇りを胸に、牧口先生のごとく、毅然と進んでいこう!
 (長野研修道場)

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