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日蓮大聖人・池田大作

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各都合同研修会(2) 最も苦しんだ民衆が幸福になる社会を

2005.8.19 スピーチ(2005.8〜)(池田大作全集第99巻)

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5  正義の勝利へ、もっと叫べ!
 十九世紀イギリスの女性作家シャロット・ブロンテはつづる。
 「正しいと思ったとおり話す権利が私にはあります」(『シャーリー』下、都留信夫訳、『プロンテ全集』4所収、みすず書房)
 そのとおりだ。真実を語るのに遠慮などまったくいらない。
 中国の大文豪・魯迅は呼びかけた。
 「我々は、もっと叫ばなければならない」(漏接詔防護開企魯)
 もっと叫べ! もっと強く!――この徹底した攻撃精神こそ、火を吐く言論で時代の闇を照らした魯迅の魂である。正義が沈黙すれば、悪が喜ぶだけだ。「正義の行進に恐れなし!」――この心意気で、わが正義を、わが信念を、正々堂々と天下に叫びきっていこうではないか!
 戸田先生は、よく話してくださった
 「『さあ来い! 魔などに負けてたまるものか』の大覚悟で向かったときは、魔は退散するのである」と。
 「さあ来い!」「負けてたまるか!」「何でも受けて立ってみせる!」――この「攻めの心」が魔を退散させるのだ。つねに前へ! 何があっても前へ! 前進する人のみが「栄光への扉」を開くのである。「人生は強気でいけ!」とは戸田先生の遺言であった。
 さらに、戸田先生は言われた。
 「事業の興亡を左右するものは、いったい何か。それは、努力と情熱と忍耐である」と。
 努力の人、情熱の人、忍耐の人が最後は勝つのである。
 十八世紀フランスの著名な思想家ヴォルテールは言う。
 「悪人は共犯者しかもたず」「有徳な人間だけが友人をもっ」(『哲学事典』高橋光安訳、法政大学出版局)
 悪人のもとには、悪人が集まる。善き人のもとには、善き人が集う。それが道理である。
 「小人の親睦はわずかな時の経過によって跡かたもなくなるが、高貴な人びとの友情は悠久の時も消え去ることがない」(『弁論集』1、小池澄夫訳、京都大学学術出版会)
 われらは、広宣流布という人類最高の目的のもとに集った、最高の同志である。その絆は、何よりも尊い。悠久の歴史に燦然と輝き光る、高貴なる友情を、さらにいちだんと深め、大きく広げてまいりたい。

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