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日蓮大聖人・池田大作

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各部合同研修会(1) 青年よ「正義と完勝の北極星」と光れ

2005.8.19 スピーチ(2005.8〜)(池田大作全集第99巻)

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4  恐れるな! 勇気のなかに幸福が
 イギリスの大劇作家シェークスピア(一五六四年〜一六一六年)は、皆さんもよくご存じであろう。彼の戯曲に次のようなセリフがある。
 「恐るるな 天を裂く火も」「地を揺るがす 雷の音も」「恐るるな 人の謗りも」(「シンベリン」小田島雄志訳、戸島雄志訳、『シェイクスピア全集』6所収、白水社)
 君よ、恐れるな! 貴女よ、恐れるな! 正義と幸福のために勇敢であれ!
 恐れなき勇気!――このなかにこそ、幸福があり、希望があり、前進がある。人間としての真実の勝利があるのだ。
 さらに彼の戯曲『へンリー五世』の中の一節。
 「進め、進め、進め、進め、進め! 突破口へ、突破口へ!」(小田島雄志訳、同全集5所収)
 この炎の叫びを、歴史的な大闘争に挑み戦う偉大なる同志に捧げたい。信心の目的も、何ものをも恐れない「強い自分自身」をつくることである。法華経では、仏の境涯の一つとして、「無所畏(畏るる所無し)」と説かれている。いかなる魔軍の攻撃も断じて恐れない。すべてに打ち勝ち、人々を救うため、自在に法を説き弘めていく――それが仏の大境涯である。
 仏法を実践する私たちは、この仏の生命を、わが身に厳然と開いていくことができる。そう大聖人が御約束である。われら仏の軍勢に恐れるものはない!
 恩師の戸田先生は、「恐れなき師子」であられた。先生は、威張っている人間が大嫌いで、相手がだれであろうが、容赦なかった。
 「地位とか名声とか、それが何だというのだ! 大事なのは、一人の人間としてどうかだ。人々のために何をやったかではないか!」と。
 庶民のため、学会員のためなら、どんな権力者が相手でも、一歩も引かない先生であった。傲慢な人間の横暴を許さなかった。烈火のごとき「怒り」をもって猛然と戦われた。
 この正義のために戦う魂を、戸田先生は、広布の連続闘争のなかで、弟子の私に注ぎ込んでくださったのである。私は、すべて「勇気の二字」で勝ってきた。「勇気の二字」で壁を破ってきた。
 この創価の師弟の魂を、わが後継の青年部に受け継いでもらいたい。
 わが青年部よ、断じて恐れるな! 正義を叫んで叫んで叫びぬけ! そして、わが地域に、必ずや「勝利の旗」を打ち立てていっていただきたい!

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