Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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代表幹部研修会(2) 忍耐なくして勝利なし

2005.8.15 スピーチ(2005.8〜)(池田大作全集第99巻)

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3  悪の芽はただちに断ち切れ
 古代ギリシャの教育者イソクラテスは、言い残した。
 「もし邪悪な人間にそのしるしがあったならば、市民のだれかに不正をはたらく前に、これをらすのが最上である」(『弁論集』2、小池澄夫訳、京都大学学術出版会)
 結局、いやな思いをするのは市民である。真面目な民衆である。悪い人間を放置してはならない。悪の芽は、ただちに断ち切る。この強さがなければならない。
 スイスの思想家ヒルティは警告する。
 「悪いものは絶対に読んではならない。悪いものを『研究』すると、人間の持っているよい精神がだんだん死滅してゆく」(『読書について』国松孝二訳、『ヒルティ著作集』8所収、白水社)
 悪書を読むな!――戸田先生が亡くなる直前まで、厳しく言われていたことである。青年でありながら、低俗な週刊誌などを見ていたら、先生から怒られた。叱り飛ばされた。
 「くだらない雑誌、なんか読んで、面白がっているようで、どうする!」
 「そんなものを読むと、目が腐るぞ!」
 そこまで厳しく言われたのである。たとえ、いい人であっても、悪書に毒され、悪人に染まれば、正しい道を踏みはずしてしまう。絶対に、悪知識を寄せつけてはいけない。
 どうか皆さまは、毀誉褒貶など歯牙にもかけない、正しい指導者、信心強き指導者になっていただきたい。

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