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日蓮大聖人・池田大作

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全国最高協議会(5) 指導者は「民衆のために」「民衆とともに」

2005.8.3 スピーチ(2005.4〜)(池田大作全集第98巻)

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6  人間の精神性を高める宗教は政治の質を向上させる
 チリのエイルウィン元大統領は、私との対談で次のように語っておられる。
 「宗教が人間の精神性の向上をうながして、道徳的克己や人間同士の理解や団結や平和の意義を高めているかぎり、政治の質を向上させることに明らかに貢献しています」(『太平洋の旭日』。本全集第108巻収録)
 また、法華経研究で高名な、ロシア科学アカデミー東洋学研究所のヴォロピヨヴァ=リデシャトフスカヤ博士は語られた。
 「政治家が、良い心になろうとして信仰をもつことは理想的なことです。そうなった時こそ『民衆のために』『民衆とともに』という政治が期待できます」
 さらに、二十世紀の日本を代表する経済人であった松下幸之助氏は、聖徳太子が仏教に影響を受けた史実にふれて、私との往復書簡で、このように述べておられた。
 「形のうえでは、政治と宗教とは別個のものであり、異なった役割を果たしているようにもみえます。けれども、それは、たとえていえば、家庭における夫と妻のようなものではないでしょうか。それぞれ役割は違いますが、両者が一体となって初めて好ましい家庭ができるのであって、それを根本から分離してしまうのは誤りだと思います」(『人生問答』。本全集第8巻収録)
 真の宗教性は、人間の生命を豊かにする。そして、結果的に政治の質を高め、社会全体を豊かにしていくのである。ゆえに宗教を無視した政治も、政治を拒否する宗教も、根本の目的である「人間」を見失っていると言わざるを得ない。
 この法則を、一流の人々は冷静に、しっかりと見すえている。
 アメリカ公民権運動の指導者キング博士の盟友でもあられた、デンバー大学のハーディング博士は、学会の社会的運動を高く評価しておられる。
 「ガンジーやキングは、信仰の真の目的は、社会に新たな行動をもたらし、新たな価値を生みゆくところにある、と考えておりました」
 「創価学会もまた、正義と慈悲を基盤として、地域に社会にと運動を繰り広げております」
 「創価学会の運動は、信仰を実践へと開きゆく運動であり、私たちすべてが共感でき、支持できる運動であります」
 また、インドネシアのワヒド元大統領は、「創価学会は、政治の倫理性を高めています。私は、他の団体も、同じ道に続いていってほしいと願っています」と期待を寄せられた。
 世界は、私たちの人間主義の大行進に注目している。ますます勢いよく、恐れなく、堂々と勝利してまいりたい。
 (長野研修道場)

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