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日蓮大聖人・池田大作

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各部代表者会議 若々しく進め! 「広布の道」は「健康の道」

2004.12.17 スピーチ(2004.9〜)(池田大作全集第97巻)

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2  福は「心」より出て自身を飾る
 日蓮大聖人は、少輔房、能登房、名越の尼など、退転・反逆者に共通した心根を、鋭く喝破されている。(「上野殿御返事」御書1539㌻)
 それによると――。
 まず、欲が深い。
 心は、臆病である。
 そして、愚痴(愚か)の者である。
 しかも、自分では智者と思い上がった、増上慢で、虚栄の人間である。
 近年の退転・反逆者も皆、その本質は、まったく同じであった。そのことは、皆さまがいちばんよくご存じである。
 大事なことは、あくまでも「法」を弘めゆく、「広宣流布の信心」である。
 「法自ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに尊し」とも仰せである。
 戸田先生は、よく、「ただ功徳だけを欲しがる信心は、乞食信心である」と厳しく言われた。
 法のため、人のため、そして社会のために、学会活動をすることが、正しき信心の実践である。
 今、全国の各地で「折伏をやっていこう!」との息吹が、みなぎっている。これこそ「広宣流布の信心」である。これこそが、大聖人の御聖訓どおりの信心である。
 その正しき信心の人を妬み、広宣流布を阻もうとする悪鬼に食い破られた邪宗門が、日顕宗なのである。
 広宣流布の信心に励む尊き学会員の生命は、「無上の宝聚」すなわち妙法の当体と輝いていく。ゆえに、無量無辺の大功徳が、求めずして、おのずと、わいてこないわけがない。
 正月に著された「十字御書」には、「さいわいは心よりいでて我をかざる」「法華経を信ずる人は・さいわいを万里の外よりあつむべし」と厳然と仰せである。
 時代は激しく動き、変化している。万般にわたって、新しい目で、一つ一つを見直していくことだ。
 細か改革が、大事である。たとえば、夜、会合を行うさいに、近隣に迷惑をかけてはいけない。無理をして、事故を起こしても絶対にならない。
 聡明に、価値的に、皆が疲れないように、より効果が出るように、変革していくことが、ますます重要になっている。リーダーは、その自覚を深めていただきたい。
 年末(十二月二十二日)に南条時光の母にしたためられた御書の中で、大聖人は、正月一日の辰の時――つまり午前八時ごろから、大事な法門を読み始め、十五日まで講義したいと思っていると仰せである。(御書1515㌻)
 大聖人は、元旦の朝日とともに、広宣流布への一年の行動を開始しようとされたのである。
3  新年勤行会から勝利の一年を!
 学会は、新年勤行会から一年をスタートする。新しい友を朗らかに糾合しながら、日本一、世界一の新年勤行会で、「青年・拡大の年」を威風も堂々と出発してまいりたい。
 各会館の役員の皆さんには、年頭から、お世話になります。生き生きとした声で、さわやかに新年のあいさつを交わし、来館する友をねぎらいながら、絶対無事故の運営を、どうかよろしくお願いします。
 にぎやかな繁栄を誇ってきた日本も、さまざまに深刻な陰りが出て久しい。
 多くの災害が打ち続き、人々は大きな不安をかかえている。
 経済苦や病気、人間関係などで深い悩みをかかえる人も増えてきている。
 だからこそ、新たな折伏の時である。だからこそ、幸福の大法である妙法を弘め、「立正安国」の世界を断固として築いていかねばならない。
 大聖人は、「大悪は、大善が来る前兆である。一閻浮提(全世界)ががひどく乱れたならば、(法華経に説かれている)『閻浮堤の内に広く流布せしめる(世界広宣流布)』の文が実現することは、もはや疑いないであろう」(御書一四六七ページ、通解)と仰せである。
 苦しむ人が多いからとそ、同苦し、ともに立ち上がっていく。それが仏法者の魂である。
 今こそ、広宣流布の新たな拡大を成し遂げていく時なのである。
4  大切な宝の同志の友を讃えよ
 先ほども拝したが、年の暮れに、大聖人は南条時光の母に御手紙を送られた。その中で、こう仰せである。
 「法門のことを、日本国の人々に信じさせたいと願ってきたが、その願いが成就しようとしているのであろうか。
 今は、蒙古から国書が届いたことで、世間の非難も和らいでいる。これは訳のあることであると思われる。もとから日蓮を信じてきた人々は、ことに喜んでいるようである」(御書一五一五ページ、通解)
 当時の日本は、「蒙古襲来」という前代未聞の事態に震撼していた。そのなかで、多くの人々が動執生疑を起こし、大聖人の仏法の正しさに目を開き始めたのである。
 仏法は絶対である。平和と幸福の大哲学である。大聖人の仰せのままに進む学会が、あらゆる難を乗り越えて大発展することは間違いない。
 多くの心ある人々が、学会の正義の前進に刮目している。学会は、いよいよ厳然と、社会の依怙依託として光り輝いている。
 これも、わが同志が、真剣に祈り、一生懸命、忍耐強く、戦いぬいているからである。
 大聖人は、いじらしい南条時光の、お母さんに、「母尼御前(南条時光の母)には、ことに法華経のご信心が深くなっておられ、私は喜んでいる」(同ページ、通解)と仰せである。
 私たちも、この大聖人の御心を深く拝し、大切な大切な宝の同志の方々を徹底して讃え、希望と張りあいと勇気を贈ってまいりたい。
 大聖人の御在世である十三世紀は、世界史においては、「モンゴルの世紀」と呼ばれる。
 大聖人は、御書の中で、モンゴルすなわち当時の「蒙古国」について「蒙古田は雪山の下王のようなものである。諸天善神の御使いとして法華経の行者を迫害する人々を罰しておられるのであろうか」(一四六四ページ、通解)とも記しておられる。
 (雪山の下王とは、釈尊滅後六百年ごろの北インドの国の王。仏法を弾圧した訖利多きりた王を打ち破り、仏法を栄えさせた王として知られる)
 今、モンゴルから創価学会に大きな賛同の声が届いている。
 バガバンディ大統領からも、エンフバヤル前首相からも、学会に温かい理解と深い信頼が寄せられていることは、皆さまがご存じのとおりである。
 きょう(十七日)のモンゴル・オトゴンテンゲル大学「名誉博士号」授与式にも、大統領から祝福の伝言をいただいた。深く感謝申し上げたい。
 この栄誉も、創価の平和・文化・教育運動に対する最高の賞讃の証にほかならない。全世界の同志を代表して拝受するものである。
 「御義口伝」には「此の経の広宣流布することは普賢菩薩の守護なるべきなり」と明確に仰せである。一閻浮提の広宣流布、すなわち世界平和への前進は、「普く」「賢き」知性の働きによって進むのである。
5  勇気で勝て! 知恵で勝て!
 「モンゴル」とは「勇敢なる人々」を意味するともいわれる。そのモンゴルの有名な格言に、「手は一人を制し、頭は千人を制する」とある。つまり、力ずくで勝てる相手は、一人だけかもしれない。しかし、頭を使い、知恵をわかせば、より大きな勝利を収めることができる。
 人生も、社会も、勝ち抜く鍵は、「勇気」であり、「知恵」である。リーダーはつねに頭を働かせフル回転させるのだ。
 広宣流布の拡大のために。破邪顕正の勝利のために。そして、尊き同志の喜びの道を、永遠に崩れぬ幸福の道を、大きく開きゆくために。もっともっと真剣に、いい意見、いい知恵を出しあって、次の勝利のために、一つ一つ、手を打っていくことだ。
 仏法は、「以信代慧(信を以て慧に代う)」と説く。強盛な信心によって、偉大なる智慧を得て、仏の大境涯を開くことができる。信心とそ、最高の英知の剣である。
 そして、リーダーは、「一騎当千」でなければならない。これが戸田先生の時代からの伝統である。
 師子奮迅の力を奮い起して、いよいよ、勇猛果敢に大攻勢の前進を開始したい。
6  異体同心の団結、心機一転で出発
 重ねて、この一年間、本当にありがとう!
 いよいよ明年、心機一転して新出発である。
 異体同心の団結で、ともどもに人間革命の歓喜のドラマをつづりたい。
 広宣流布の拡大の新記録をつくり、大勝利の歴史を残しゆこう!
 どうか、風邪をひかれませんように。最高によいお正月をお迎えください。ご家族の皆さん、また地域の同志の皆さんに、くれぐれもよろしく、お伝えください。
 若々しいエネルギーをみなぎらせ、勇気の炎を明々と燃え上がらせながら、すべてに勝って勝って勝ちまくっていただきたいと念願し、私のスピーチといたします。
 皆、さらに健康になって、若々しく、いい人生を生きぬとう!
 これが創価――「価値創造」であるからだ。
 一家の繁栄のため、子孫末代までの幸福のためにも、祈りに祈り、信心で戦うことである。
 来年も元気で! 勝利を頼みます! ありがとう!
 (創価国際友好会館)

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