Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

第二総東京代表協議会 広布も人生も「徹する人」が勝つ!

2004.12.12 スピーチ(2004.9〜)(池田大作全集第97巻)

前後
6  賢明に! 絶対無事故の前進を
 ロシアの宇宙飛行士セレブロフ博士は、宇宙で十回も船外活動を経験したことで有名である。私との対談集『宇宙と地球と人間』(潮出版社)では、博士が三度、宇宙で死に直面したことも話題となった。
 宇宙飛行では、小さな油断やミスが重大な事故につながりかねない。
 たとえば、宇宙遊泳のさい、大切な命綱が外れてしまったことがあった。命綱は宇宙ステーションの外壁に掛ける仕組みになっていたが、その接続部分のボルトが外れてしまったのだという。
 三〇〇度近い寒暖差を繰り返す宇宙空聞につねにさらされ、かなりの振動を受けるため、ボルトが緩んでしまったらしい。固い頑丈なボルトが緩むことなどありえない″と、だれしも思ってしまう。実際、チェックもされていなかった。
 博士は、この重大な事故を振り返りながら、こう語っておられた。
 「このことから普遍的な教訓を学べます。つまり、難しく複雑なシステムは常に入念にチェックするから大丈夫である。最も初歩的なことからミスや事故が生じるということです」と。
 非常に大事な話である。事故や事件は往々にして、「これくらいは問題ないだろう」「自分は大丈夫だろう」といった心の隙から起こるものだ。小事こそ大事である。
 御聖訓には、「賢きを人と云いはかなきを畜といふ」と仰せである。
 信心は聡明な賢者をつくるためにある。
 どうか、油断や惰性を排して、徹して賢く、絶対無事故の勝利の前進をお願いします。
 大切な同志の皆さま方に、心からの感謝をお伝えください。
 一年間、本当にご苦労さま! 風邪をひかれませんように!
 どうか、勝利と栄光と福徳のお正月を、お迎えください!
 (東京牧口記念会館)

1
6