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日蓮大聖人・池田大作

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全国最高協議会(5) 史上最高の「創価城」を築け

2004.7.30 スピーチ(2004.1〜)(池田大作全集第96巻)

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1  西暦二〇一〇年 創立八十周年へ前進!
 明二〇〇五年は、創価学会の創立七十五周年。そして二〇一〇年は、学会創立八十周年の佳節である。これを新たな指標としたいが、どうだろう。(拍手)
 創立八十周年――仏法では、「八」は「開く義」とも説く。
 この年は、私が第三代会長に就任して五十周年。世界広布の第一歩から五十周年である。時が走るのは、本当に早いものだ。
 二〇〇五年、さらには二〇一〇年をめざして、われらは史上最高の「創価城」を築きたい。堂々たる「常勝城」を築きあげたい。
 広布を拡大すれば、必ず諸天から守られる。いよいよ厳然と平和のスクラムを固めていきたい。
 焦点は青年である。もう一歩、多くの青年に連帯を広げ、創価学会の第二幕の土台を盤石にしたい。これが青年部の重大な使命である。
 私は祈る。わが青年部が立ち、いちだんと勢いを増して、わが本舞台で、見事なる広宣流布の指揮をとりゆくことを。
2  明年の創立七十五周年は、妙法の五字七字の数とも符合する。大きな意義を刻む年、一切に勝利する要諦は、まず祈ることだ。徹して祈りぬくことである。
 「諸葛孔明のごとき名指揮で、張りきって勝ちゆけ」と申し上げたい。
 そして、男性の幹部、とくに壮年部のリーダーが、これまで以上に真剣に、誠実に取り組み、婦人部、女子部に最敬礼していくことである。
 これからの時代、女性を大事にしない組織は負ける。必ず衰亡する。何度も申し上げるが、男性のリーダーは、この一点を深く心に刻みつけていただきたい。
3  教学が絶対に必要である。教学が学会の魂だからだ。
 日顕宗は、教学をおろそかにしたがゆえに、根っこの精神から腐った――こう指摘する人がいた。
 「法に依って人に依らざれ」とは釈尊の遺言である。あくまで「法」が中心である。大聖人の「御書」が根本である。
 学会は、剣豪の修行のごとき教学研鑽を伝統としてきた。
 「行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法はあるべからず」である。
 とくに、青年部が大事だ。青年時代に、徹して教学の力を磨いていくことだ。そのためにも、教学部を中心に、いやまして、教学研鑽の流れを広げていっていただきたい。
4  わが人生は常楽我浄!
 これから、人事の時期となる。新しい舞台で活躍しゆく人に心からエールを送りたい。
 一方で、役職を交代する人もいらっしゃる。当然のことだが、皆、年をとるし、いつまでも同じ役職というわけにはいかない。すべては、変化、変化の連続である。
 しかし、わが境涯は「常楽我浄」でいくのである。変わらぬ王者の心でいくのである。
 「心こそ大切」である。立場は変わっても、精神は変わらない。姿勢は変わらない。決して後退しない。行ったところ行ったところで、友を励まし、友をたたえ、広布のため、同志のため、前ヘ前へ進んでいく。それが学会精神である。そして、どんどん後輩を伸ばしていくことだ。どれだけ後輩を育てたか。それが先輩の誇りである。
5  今から二十五年前の一九七九年(昭和五十四年)四月、私は、第三代会長を辞任した。
 しかし、会長であろうがなかろうが、私は変わらない。功労者のお宅を一軒一軒回った。お会いできない同志には、手紙や揮毫を贈り、時には、ピアノに向かって、友に励ましを届けた。
 わが同志が喜んでくれるならば――この一点に徹して、一歩も退くことなく戦いぬき、今日の世界的な創価学会を築きあげてきたのである。
 一歩また一歩、川の流れのごとく。立ち止まらない。停滞しない。遺巡しない。後退しない。どんな環境にあろうとも、信心のある人、題目をあげる人、広宣流布へ向かっていく人には、無限の「希望の道」が開かれる。仏法を根本に生きれば、断じて、行き詰まりはないのである。
 日本では今、少子高齢化が急速に進んでいる。多くの団体が未来への不安をいだいているとの指摘も多い。
 しかし、子どもが少ないならば、一人一人を「一騎当千」の人材に育てていこう、また多くの高齢者が生き生きと過ごせる環境をつくっていこう――こう前向きにとらえて、進んでいきたい。
6  世界を舞台に!
 学会は、ちっぽけな日本だけではない。世界が舞台だ。
 アメリカでも弘教の波が大きく広がっている。韓国には立派なSGIの本部棟がそびえ立っている。マレーシアやシンガポールなどアジア各国で社会貢献の活躍が光っている。さらに、ヨーロッパでも、南米でも、オセアニアでも、またアフリカでも、SGIの人間主義の運動に大きな期待と共感が広がっている。
 世界の人口は六十三億。まだまだ、世界広布は、これからが本番である。
 そのために私は、未来を展望し、あらゆる次元で手を打ってきた。世界に通用する力ある人材も陸続と育ってきている。
 私も世界を舞台に、さらなる広宣流布の指揮をとってまいりたい!
 明年の二〇〇五年へ、そしてまた創立八十周年となる二〇一〇年の「五月三日」へ向かって、栄光勝利の人生を、健康長寿の人生を、ともどもに勝ち飾っていきましょう!
 (長野研修道場)

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