Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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海外代表協議会 創価の勝利は対話の勝利―女性の勝利!

2004.7.17 スピーチ(2004.1〜)(池田大作全集第96巻)

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2  妙法を流布して、不幸になることは断じてない。
 大聖人は「末法において法華経を行ずる者を、諸天善神が必ず守護する」(御書750㌻、通解)と仰せになっている。
 さらにまた、「(この御本尊を身に持つ者を)一切の仏や神等が集まって、昼夜にわたって、影のように護られるであろう」(御書1477㌻、通解)とも仰せである。
 広宣流布に進む人を、諸天は断じて護る。いわんや、海外の大変な環境のなかで戦う皆さま方である。諸天や諸仏が厳然と護ってくださることは間違いない。
 草創期、創価学会は、「貧乏人と病人の集まり」と、さんざん悪口され、バカにされたものである。しかし、二十一世紀を迎えた今、学会は、あらゆる次元において、ゆるぎない「日本の柱」となった――そういう声が数多く寄せられる。
 仏法は正しい。広布の人は、最後は必ず勝つのである。
 皆さまは、毎日毎日、幸福の種を蒔き、育てておられる。たとえ、すぐには花が咲かなくても、時が来れば、必ずや、福徳の大輪が咲き薫る。それを確信するのが信心であり、仏法である。
3  ブラジルに模範の「笑顔と友愛のスクラム」
 あらためて、世界広布の太陽であるブラジルの婦人部の皆さん、本当にご苦労さま!
 ブラジルの著名な詩人であるコラ・コラリーナは謳った。
 「待つならば、きょう、生命の大地に植えこんだ良き種の収穫を待ちましょう!
 植えるならば、いく百万の笑顔とスクラムと友愛を植えましょう!」
 婦人部結成の月である本年六月、ブラジル婦人部の皆さんは、二千四百五十四会場に、友人を交えて約十万人が集いあい、楽しく、にぎやかに婦人部総会を開催された。
 まさに世界の模範の「笑顔と友愛のスクラム」が広がった。本当におめでとう!
 さらに、ブラジルの有名な作家エリコ・ヴェリッシモの言葉に「幸福とは、人生が空しく過ぎ去っていないとの確信を持つことだ」とある。
 皆さま方こそ、まことの充実と歓喜と福運の一日また一日を、さっそうと進みゆかれる「幸福博士」なのである。
 幸福とは、どこか別の世界にあるのではない。財産があるから、有名だから、幸福ともかぎらない。むしろ、それが不幸の原因になることがあまりに多い。
 大事なのは「心」である。「心こそ大切なれ」である。
 心に「正しい信仰」を持った人が、いちばん幸福なのである。永遠の幸福を勝ち取ることができるのである。
 どうか、お帰りになりましたら、尊き同志の皆さま方、ご家族の皆さま方、友人の皆さま方に、くれぐれもよろしくお伝えください。
4  イタリアSGIも、この十年間で、欧州広布をリードする大発展を遂げている。本当にありがとう!
 一九九四年には三総合方面十五方面の体制であったが、今や十九総合方面五十二方面の壮大なる陣容へと発展した。メンバーも二倍を超え、拡大を続けている。
 座談会運動も活発である。毎月、三千八百会場で開催され、どの会場でも、毎回のように新しい友を迎えては、有意義な対話の花を咲かせているとうかがっている。
 SGIの組織は、どこまでも、「広宣流布のため」にある。「会員の幸福のため」にある。
 その根本の目的を忘れないかぎり、断じて行き詰まることはない。
 これからも、異体同心の団結で進んでいただきたい。
5  師弟不二が学会の魂
 「後輩を自分以上の人材にしていく」――この広々とした生き方が創価の父である牧口初代会長の心であった。
 後輩を自分以上の立派な広布の指導者に育ててこそ、先輩と言える。
 かりにも、後輩を下に見たり、心ない批判をしたり、そういう傲慢な態度であるならば、先輩失格であり、あまりに無慈悲である。指導者失格である。
 後輩を育てる――それは、どこまでも地道な陰の労作業にちがいない。しかし将来、後輩が立派に成長したとき、育てた先輩にこそ、福運は巡ってくる。仏法は、限りなく公平で、深遠な生命の法則を説いているのである。
 仏法における先輩と後輩、なかんずく、師匠と弟子の関係ほど峻厳な人間の絆はない。
 戸田先生が第二代会長に就任した翌年(昭和二十七年)のことである。当時、全国には、十数支部しかなく、一つの支部の一カ月の弘教が、多いところで百世帯前後。これでは、広宣流布は何万年かかっても達成できない。戸田先生も憂えておられた。
 私は「たとえ自分が犠牲になっても、先生を支えるのだ」と心中深く決めていた。
 先生は言われた。
 「このままではだめだ。大作、立ち上がれ!」
 そして蒲田支部の支部幹事として、一カ月で二百世帯を突破する弘教を成し遂げた。
 私はつねに突破口を開き、今日まで「久遠の誓い」の大道を走りぬいてきた。
 戸田先生は、広宣流布の巌窟王であった。その弟子の私である。恐れるものなど何もない。
 牧口先生には、戸田先生がいた。そして戸田先生には、私がいた。
 この三代の師弟の「魂の継承」が完璧になされたがゆえに、学会は、何百倍、何千倍にと発展した。
 仏法史上に燦然と輝く平和と文化の大連帯を、全世界に広げてきたのである。
 戸田先生は、法華経の「在在諸仏土 常与師倶生」(あらゆる仏国土につねに師とともに生まれてくる〈法華経三一七ページ〉)の文を引き、こう記しておられる。
 「私と牧口常三郎先生とは、この代きりの師匠弟子ではなくて、私の師匠の時には牧口先生が弟子になり、先生が師匠の時には私が弟子になりして、過去も将来も離れない仲なのです」と。
 仏法の師弟は、三世に永遠である。この強靭なる師弟の絆があるかぎり、学会は永遠に勝ち栄えていくことができるのである。
6  女性の美徳が宗教をリード
 現在、私は月刊誌「灯台」で、アメリカ・ルネサンスの思想家のソローやエマーソンをめぐる、新たな「てい談」を連載している。
 タイトルは「生命ルネサンスと詩心の光――哲人ソローとエマソンを語る」。(=『美しき生命 地球と生きる――哲人ソローとエマソンを語る』の題で二〇〇六年九月、毎日新聞社より発刊)
 本年(二〇〇四年)の八月は、ソローの代表作『ウォールデン――森の生活』の発刊から百五十周年の佳節でもあり、対談者のアメリカ・ソロー協会のボスコ会長、マイアソン事務総長も、たいヘんに喜んでくださっている。
 エマーノンは、「絵画、詩、音楽、建築、あるいは植物学、地質学そのほかどんな科学よりもすぐれた技術がある」(「女性について」、『エマソン全集』4〈原島善衛訳〉所収、日本教文社)と言っている。
 その最高の「技術」とは何か? それは、「会話』の技術である」という。
 エマーソンは語る。
 「賢明で教養があり、心のこもった会話は、文明の最後の花であり、われわれが人生から受ける最良の結末である」と。
 それでは、この「会話の技術」「対話の力」をぞんぶんに発揮しているのは、だれか?
 それは「女性」であると、エマーソンは結論しているのである。
 まさしく創価の勝利は、婦人部、女子部の皆さま方の聡明な「対話の勝利」である。勇敢な「言論の勝利」である。
 「対話ルネサンスの世紀」「生命ルネサンスの世紀」を開かれた、女性の皆さま方の偉大な健闘を、私は、あらためて讃嘆申し上げたい。
7  さらに、エマーソンは言う。
 「世界の注目に値する宗教上の展開のどれを見ても、女性が果たしてきた役割は指導的である」
 つまり彼は、女性特有の愛情や洞察力、深い信仰心などの美徳が、多くの宗教の発展をリードしてきたと論じているのである。二十一世紀の世界宗教たる創価の前進もまた、同じ方程式で進んでいる。
 とくに、きょうは、学会の庭で薫陶を受けてきた日本の婦人部、女子部の皆さま方が出席されている。どうか、最高の青春の原点である「学会精神」「広宣流布の精神」「師弟の精神」を一生涯、誉れ高く掲げながら、自分らしく使命の劇を飾っていっていただきたい。
 大聖人も参照なされていた中国の古典の一つに『淮南子えなんじ』がある。そこに「根源を塞げば物は尽きはて、根本に背けば物は枯死する」(楠山春樹『淮南子』下、『新釈漢文大系』62所収、明治書院)
 時とともに崇高なる青春の誓願を忘れて、限りない自身の福徳の源をみずから塞いだり、一家一族の無量の繁栄の根を断ち切ったりしては、絶対にならない。青春の誓いに生きぬいてこそ、真実の人生の勝利者と輝くのである。
8  ともあれ、各国のSGIのリーダーの皆さまは、それぞれの国の歴史に、名前を残しゆく方々である。
 有名な「弥三郎殿御返事」に、こう仰せである。
 「ただひとえに思いきりなさい。今年の世間の様子を鏡としなさい。多くの人が死んだのに、(弥三郎が)今まで生きながらえてきたのは、このこと(法華経の法戦)にあうためなのである。
 この戦いこそ宇治川を渡すところであり、この戦いこそ勢多川を渡すところである。この法戦に勝って名をあげるか名をくだすかの境目である」(御書1451㌻、通解)と。
 皆さん方は、世界広宣流布という「この時」に巡りあうために、「この地球」に生まれてこられた。平和を築き、民衆を救う、最高に偉大な使命をもった方々である。だからこそ、いかなる困難があろうとも、わが使命の舞台で、一歩も退かず、「われ、かく戦えり!」との歴史をつづり残していただきたい。
 そうでなければ、何のための人生か。何のための信仰か。
 そして、誉れの広宣流布の闘士として、「わが名」を永遠に歴史に刻んでいただきたいのである。
9  韓国の同志は無窮花ムグンフアのように
 きょうは韓国からも、同志が来られている。ありがとう!
 韓国の国花・無窮花ムグンフア(ムクゲ)が、信濃町の学会本部の周辺にも、また、八王子の創価大学や東京牧口記念会館にも、炎暑に負けず、咲き薫っている。
 夏を耐えぬいて咲く。秋まで次々と咲き続けていく″無窮の花″――不撓不屈の大生命力がみなぎる花である。
 それは、あらゆる壁を破り、新しい地平を開く皆さまの広布の情熱のようだ。
 競い起こる三障四魔を打ち破る。だから広布は大発展する。
 勇敢に三類の強敵に立ち向かう。だから仏の大境涯になるのだ。
 ここに信心の根幹がある。
10  このほど、私への済州チェジュ道の「名誉道民証」を、韓国SGIの代表が、わぎわざ届けてくださった。あらためて、御礼申し上げたい。
 済州島といえば、私が訪問したさい、天空にかかった大きな美しい虹が忘れられない。
 うれしいことに、済州島にある韓国SGIの「韓日友好研修センター」には、来月、「世界平和の像」が設置される運びとなった。(=二〇〇四年八月完成)
 これは地球と宇宙を意味する「台」の上に、六体の″女性の像″が手を取りあい、丸く集まっている姿が配置されている。アジア、アフリカ、オセアニア、北アメリカ、南アメリカそしてヨーロッパの世界六大州の連帯を象徴しているという。
 また六体の像は、すべて空を仰ぐように置かれ、平和な未来をめざし、全世界へ駆けゆく意義がこめられている。
 婦人部、女子部をはじめ、韓国の同志の皆さまに、心から祝福申し上げるとともに、敬愛する済州道の無窮の発展をお祈りしたい。
 韓民族独立の父・安昌浩アンチャンホ先生は語った。
 「団結の力がなければ、いくら良い方針であっても、実行することはできない」(任重彬『島山安昌浩――その生涯と思想』明知社)
 団結のあるところ、前進がある。希望がある。功徳がある。勝利がある。
 さらに、安先生は訴えている。
 「堅固な基礎の上に、良き建設がある。丈夫な根の上に、美しい花が咲き、実を結ぶ」(同前)
 韓国に、仏法を基調とした平和と文化の運動のゆるぎない土台を築きあげられた、皆さま方の功徳は、計り知れない。
 また、民族独立の闘士であり、大詩人である韓龍雲ハンヨンウン先生は言われた。
 「勇敢な人、智慧の深い人には、逆境など存在しない」(キム・サンヒョン『萬海韓龍雲語録――朝鮮の青年に告げる』詩と詩学社)
 勇敢と智慧の究極の源泉――それは信心しかない。信心強き人には、乗り越えられない逆境などないのである。
 韓先生は、こうも断言されている。
 「努力を惜しまない人には、機会(=チャンス)でない時などない。停滞の人には機会は来ない」(同前)
 皆さま方の懸命な努力の姿を、日本中、世界中の同志が見つめ、たたえている。今こそ、最高の好機到来である。
11  永遠に「異体同心の団結」で前進
 ところで広布発展の要因は何か。
 その一つに、日蓮大聖人は、繰り返し、「異体同心の団結」の大切さを強調されている。
 門下の大田左衛門尉、曾谷入道、金原法橋の二人に送られた有名な「転重軽受法門」にも、こう仰せである。
 「(釈尊の弟子の)修利槃特というのは、兄弟二人の名前です。(兄弟のうち)一人だけいても、『すりはんどく』と呼ばれたのです。あなた方三人もまた、これと同じです。一人でも来られたならば、三人(一緒に)来られたと思っています」(御書1000㌻、通解)
 ともに師匠を求めぬく「一体不二」の同志愛。励ましあい、守りあって、広布に進みゆく団結のなかにこそ、無量無辺の功徳が湧き出るものだ。
 きょうは真冬のアルゼンチンから真夏の日本に、まさに、この御聖訓のとおりの三人のうるわしい同志(=理事長と二人の副理事長)をお迎えすることができた。本当に私はうれしい。深き使命のアルゼンチンの同志に、どうか、よろしくお伝えください。
12  大聖人が「法自ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに尊し」と仰せのとおり、広布の友ほど尊貴な人はいない。
 万年の広布を開く大切な皆さま方が、厳然と守られ、皆、幸福を勝ち取り、胸を張って喜びに満ちて生きていく――それが私の心からの願いである。
 そのために私はいるのだと思っている。
 自分が偉くなろうとか、脚光を浴びようとか、そんな小さな心は、大聖人の仏法ではない。厳しく言えば、信心利用である。ともあれ、この創価の誉れのスクラムを、極悪の徒に、断じて壊させてはならない。
 牧口先生は、破和合僧の輩に対して峻厳であられた。
 「広宣流布の和合僧を、自分勝手な我見と増上慢で破壊するような人間は、即座に除名せよ! 絶対に、そんな幹部に従う必要はない。『法に依って人に依らざれ』である」
 遺言のごとき響きをもった叫びである。
 具体的には、どういう人間であるか。
 たとえば――学会の幹部でありながら、「信行学」の実践もなく、同志の批判ばかりしている。
 組織を利用して悪事を働いたり、嘘をついて内部を攪乱し、学会や同志に多大な迷惑をかける。
 名聞名利に流され、御書の仰せに反し、広宣流布の邪魔をする態度をとる。自分を特別な存在であると慢心し、組織や先輩の忠告を聞かず、皆にいやな思いをさせる――。
 そうした幹部は信用してはならないし、絶対に許してはならない。
 戸田先生は、厳しく言われていた。
 「牧口先生の時代も、私の時代も、これからの時代も、いわゆる幹部と言われる人間のなかから、事件をつくり、破和合僧をしていくものが、必ずいるし、出るであろう。厳重に見極め、処断することを忘れてはいけない。それが、広宣流布のためであり、会員のためである」
 戸田先生の時も、弓を引いたのは、名が知れた幹部であった。私を中心とした時も、代議士や副会長など、何人かの傲慢な破和合僧の人間が出た。最後は皆、みじめな末路である。皆さんがご存じのとおりだ。
 金儲けのために、雑誌と連携したりして、同志を売り、師匠を売り、学会を売らんとした悪逆な人間は、その名を永久に残すために、青年部がすべて書きとどめている。
 割合に名前の知られている議員経験者の幹部や、長く幹部をやっている人間への苦情・批判の報告もあがってくる。
 会長も、「今後は、いちだんと厳格に会則に照らして、この壮大なる大広宣流布の創価学会に鼠一匹も入れぬよう、皆で監視し、忠告して、この和合僧を護っていこう」と、厳しく言っていた。
 いちばん大切な、真面目な学会員を厳護し、かけがえのない広宣流布の和合僧を、将来にわたって発展させていかねばならないからだ。そのために、あえて大事な点を確認させていただいた。
13  マルロー氏は「人間革命の哲学」に期待
 私が、フランスの行動する言論人、アンドレ・マルロー氏と対談して、はや三十年になる。
 マルロー氏は、ダ・ヴインチの名画「モナリザ」を、日本で公開するために、尽力してくださった″文化の大使″でもある。
 氏は、みずからの小説の中の人物に「指導者って? そりゃ、政治的、技術的その他いろいろあるでしょうが、とにかく、闘争によってみがきのかけられた人たちでなければならん」(『希望』小松清訳、『河出世界文学大系』85所収、河出書房新社)と語らせている。氏自身が「闘争の人」であった。
 そのマルロー氏が「いちばん、お会いしたかった」と、聖教新聞社まで足を運んでくださったのである。(一九七四年五月)
 翌年には、パリのご自宅でも対話を重ねた。奥様との交流も続いている。(=氏と名誉会長は対談集『人間革命と人間の条件』〈本全集第4巻収録〉を発刊している)
 マルロー氏は、私との対談で、二十一世紀を展望して、述べておられた。
 「人類はいくつかの精神革命ともいえることを経験してきました」「かつてヨーロッパにキリスト教がもたらした精神革命といったものが、ふたたび仏教によってもたらされないという保証はどこにもない」
 また氏は、「創価学会のような人間形成の運動にほんとうに力が加われば、そして日本人の形成を決意するならば、これは人類にとって一個の亀鑑(=模範)となりえましょう」(『人間革命と人間の条件』)と語り、創価の人間革命運動の世界的展開に大きな期待を寄せてくださった。
 氏はナポレオンの研究でも有名である。私との対談でも、ナポレオンを偲びつつ、時代を画する「歴史的政治」を行う信念の指導者を、待望しておられた。
14  一九三〇年、若きマルロー氏の編纂により、『ナポレオン自伝』が発刊された。創価学会の創立の年である。その不朽の名著が、このたび、日本でも出版された。(朝日新聞社刊)
 翻訳をされたのは、著名な西洋史家である小官正弘先生である。先日、″マルロー氏と対談している名誉会長に″と、この貴重な一書を、わざわざお贈りくださった。小官先生は、前回の「特別ナポレオン展」にも、深いご理解の声を寄せてくださった。
 明年、開催が予定されている新たな″大ナポレオン展″にも各界の大きな期待が広がっている。(=東京富士美術館をはじめ、全国各地で開催された)
 小宮先生への心からの感謝をこめて、その書につづられたナポレオンの箴言を紹介したい。
 「将軍が現場にあることは欠くべからざることである」
 「将軍の不可欠の資質は、確固不動の心である」
 ナポレオンの将軍学である。いわんや、仏法の広宣流布の大将軍であるならば、なおのこと、そうあらねばならない。
 さらに、国民のための幾多の改革を迅速に断行したナポレオンは、こう語った。
 「気迫をもて! 気迫を! 国民の幸福をはかるには、無気力な人間たち、無知な人間たちの世論に敢然と立ち向かうことからでしかない」
 そして、ナポレオンは書き残した。
 「信仰の自由、この人間の第一の宝」
 この人間の第一の宝を、断固として守りゆくことを深く銘記して、私のスピーチとさせていただく。
 「正義の聖火」を明々と掲げながら、毎日毎日、健康で生き生きと、最高の人生を、最高の幸福のために走り進みましょう!
15  生き生きと「一歩成長」の夏を
 婦人部と一体で、広宣流布の未来を明るく照らしゆく、花の女子部の皆さんに、きょう七月十七日を記念して、
  健康と
    幸福博士の
      女子部かな
 と句を贈りたい。
 また、まもなく、「未来部躍進月間」も迎える。未来の世代を心から励ましながら、ともどもに一歩成長の夏としてまいりたい。教育部、二十一世紀使命会の皆さまも、尊き人材育成の献身をお願いします。どうか、いつまでも、お元気で!
 そして、全員が幸福と長寿を満喫していくための、広宣流布の信仰を断行していってください。
 (東京・新宿区内)

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