Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

第四十回本部幹部会、第十回全国青年部幹… 民衆こそ歴史を創る無冠の大英雄

2004.7.15 スピーチ(2004.1〜)(池田大作全集第96巻)

前後
1  晴れやかな大勝利、万歳!
 きょうは、全国、また海外から、晴ればれと、代表が参加してくださった。本当にありがとう!
 私は、広宣流布に勇んで進みゆく全同志のますますの健康と長寿を心から祈っています。
 きょうは、みんな、疲れているだろうし、暑いので、会合は短時間にしたい。また形式は抜きにして、楽しくやりましょう。
 ともあれ、どの方面も本当によく頑張った。北陸、中部、第二総東京、東北、東海道、九州、四国、関西、信越、北海道、沖縄、関東、中国、東京二十三区――皆さん、あらゆる困難を乗り越えて、平和と人道の大連帯を敢然と広げてくださった。
 晴れやかな誇りも高き大勝利、本当におめでとう。猛暑のなか、史上最高の大闘争、本当にご苦労さまでした。
 「創価学会、万歳!」「SGI、万歳!」と皆で、ともどもに喜びあいたい。
2  十九世紀フランスの大歴史家にミシュレがいる。『フランス革命史』など、民衆ヘの共感にあふれた歴史書を後世につづり残した彼は、高らかに、こう謳った。
 「勝利のあとで、人々は英雄を探した。そして民衆全体を見出した」(『世界史入門』大野一道編訳、藤原書店)と。
 革命を勝利させた、本当の英雄は、どこにいるのか。それは、「庶民」であった。「団結した民衆」であった。
 地位でもなければ、肩書でもない。わが信念のため、理想のため、すべてをなげうって戦いぬく人が、最高に尊いのである。
 この無名の勇敢な民衆こそが、勝利の英雄なのだ!――これが大歴史家の洞察であった。
 仏法の方程式も、同じである。
 わが使命に目覚めた民衆が強くなり、雄々しく声をあげ、勝利の人生の軌道を進む。そして正義の英雄と輝いていく。それが「人間革命」である。創価の誉れの人生である。
 私も、今、声を大にして「わが学会員こそが、勝利の大英雄なり!」とたたえたいのである。
3  「創価の女性の世紀」が到来!
 なかでも、婦人部の皆さま方は、いじらしいまでに奮闘してくださった。本当に粘り強く、大確信で、語りぬいてくださった。
 婦人部の皆さんの正直で、誠実で、真剣な姿に胸を打たれた――そういう感嘆の声が、私のもとにも数多く届いている。
 尊き婦人部の皆さまの必死の祈りと必死の行動が、諸天善神や三世諸仏までもゆり動かしたのである。婦人部の皆さん、本当におめでとう! ご苦労さまでした!
 さらに、花の女子部がすばらしい大成長を遂げた。学会にとって、これほど、うれしいことはない。
 女子部は、「信心で勝つ」ことだ。学会活動で生命を磨くことは、一生の幸福の土台を築いているのである。自分自身が「幸福の当体」なのである。
 女子部が強くなれば、家庭も、社会も、未来も盤石となる。学会の前途も洋々と開けてくる。
 学会本部を訪れるお客さんのお話でも、最近とくに、女子部の皆さんの活躍が話題になることが多いようである。「わが社の女子部の人は、すがすがしい」「知性も心も、よく鍛えられている」「責任感がある」「対応が見事だ」等々と。
 女子部の生き生きとした振る舞いが、学会への認識を大きく変えているのである。
 「女性は門を開く」(御書1566㌻、通解)とは、日蓮大聖人の仰せである。女子部の皆さんが立派に育って、わが学会は、未来に永遠に勝ち栄えゆく「希望の門」が開かれた。
 そして今、社会のさまざまな分野で、女子部の皆さんが、さらにまた創価同窓の女性たちが、きら星のごとく光り輝いている。
 まさに、「創価の女性の世紀」が到来した象徴であると、私は、心から祝福したい。
4  「第三の太陽」壮年部が輝く!
 わが後継の青年部は、堂々と、勝利の金字塔を打ち立ててくれた。青年部の力はかぎりなく大きい。三十年先、五十年先までの広大なる人材の流れができあがってきた。
 そしてまた、「女性の太陽」「青年の太陽」とともに、壮年部の「第三の太陽」も赫々と輝き始めた。壮年部が″おじさんパワー″を最大に発揮して(笑い)、懸命に戦ってくださった。皆さんの健闘ぶりは、よくうかがっている。
 曇りから快晴へ、見事に壮年の太陽が昇ったと申し上げたい。
 「太陽会」「敢闘会」をはじめ、壮年部の皆さま方、ありがとう。いつまでも、ご健康で、ご長寿で!
 また、地域広布の一切を支えてくださっている、会場提供者のご家庭に、心からの感謝を申し上げたい。
 さらに、芸術部の皆さん、ありがとう! 皆さんの力は本当に大きい。行くところ、向かうところ、勝利の波を起こしてくださった。皆で嵐のごとき大喝采を送りたい。(拍手)
5  日蓮大聖人は「皆我が一念に納めたる功徳善根なりと信心を取るべきなり」と仰せである。広宣流布のために働いたことは全部、自身と一家の大福運となる。
 愚人からいかに嫉妬され、悪口されようと、その何十倍も、三世十方の仏菩薩、諸天善神から讃嘆され、「歓喜の中の大歓喜」の福徳に包まれる。これが仏法である。
 「いざ」という時に戦いきった人の、あらゆる労苦は、仏の生命を勝ち取る力と変わる。
 仏法にむだはない。信心に損はない。皆さま方は、荘厳な夕日のごとき人生の総仕上げとなる。
 反対に、尊き菩薩であり、仏に等しい皆さま方を迫害した輩は、必ず仏罰を受け、滅び去る。恩知らずの退転者たちのみじめな末路を見れば、明らかだ。因果の理法は、あまりにも峻厳である。
 どうか皆さまは、これからも「人生の勝利王」として、何ものも恐れず、悠然と、三世永遠にわたる常楽我浄の大境涯を開いていっていただきたい。
6  ″世に尽くす無冠の人こそたたえよ″
 けなげな海外の同志の皆さん方、はるばると、ようこそお越しくださった。
 ブラジル婦人部の皆さん、アルゼンチンの皆さん、イタリアの皆さん。そしてギリシャの皆さんには、オリンピックの大成功を祈ります。さらにマレーシアの皆さん、韓国の皆さん。それぞれ、偉大な歴史を創りゆく研修、まことにご苦労さまです。
 日本の広宣流布の戦いも大変である。しかし、それ以上に厳しい環境のなかで、道を開いておられるのが、尊い海外の方々である。
 いったい、だれをたたえるべきなのか――。古代ギリシャの大教育者イソクラテスは主張した。
 「市井において公共のために腐心し、またその精神を涵養して世を益する力をもつまでに至った人びとには、何の栄誉も分かとうともしない」「この人びとをこそ厚く遇してしかるべきではないか」(『イソクラテス弁論集』1、小池澄夫訳、京都大学学術出版会)
 これは、全ギリシャの民族祭典にさいしての演説である。
 町なかに打って出て、自分のためでなく、社会のために苦労している無名の人々がいる。気高い精神を養いながら、力のかぎり、世のために尽くしている無冠の人々がいる。その人々こそ、たたえられるべきである――。
 有名だから偉いのか。財があるから偉いのか。あるいは権力者が偉いのか――。断じてそうではない。まさに広布へ戦う学会員こそ、最上の生命の勲章を贈られるべき方々である。大聖人が、そう断言しておられる。
7  大事な広布の組織を守れ
 さて、大聖人は、若き南条時光に、こう教えられた。大事な御書である。じっくりと拝読していただきたい。
 「日蓮の弟子の少輔房といい、能登房といい、名越の尼などといった者たちは、欲深く、心は臆病で、愚かでありながら、しかも自分では智者と名乗っていた連中だったので、ことが起こった時に、その機会に便乗して、多くの人を退転させたのである」
 「いいかげんな人が、信ずるような格好をしながら、おかしなことを言いだすと、そのほかの人の信心をも破ってしまうのである」(1539㌻、通解)
 信心をしている格好だけしながら、何か大変なことがあると退転する。それどころか、ほかの人々の信心まで破壊していく悪人がいる。そういう人間は、まず「欲が深い」。
 毎日、毎晩、人のため、社会のために尽くしぬいておられる皆さんと、正反対の姿である。
 また、「勇気がない」。何かあると、すぐに逃げてしまう。
 そして、「愚かである」。少しも道理がわかっていない。それにもかかわらず、家柄や肩書、地位などを頼みにして、傲慢にも、「自分では、″頭がいい、仏法のこともわかっている″と思っている」。
 御本仏と接した弟子のなかにさえ、こういう悪人がいた。釈尊の時代にもいた。いわんや、悪世末法が進んだ現代においては、なおさらである。
 尊き和合を壊す悪い人間に気をつけよこう大聖人が、私たちに教えてくださっているのである。
 ゆえに戸田先生は、何度も、厳重に忠告された。
 「学会は、苦しんでいる人々を救うため、広宣流布という仏の仕事をする、最高に尊い組織だ。戸田の命よりも大事な組織だ」
 「幹部は、会員や後輩に仕え、尽くしていく存在である。いばって会員を苦しめるような幹部は除名にせよ」
 創価学会は、いちばん苦しんできた民衆を救うため、大聖人の御遺命のままに立ち上がった仏意仏勅の広宣流布の団体である。
 この清浄な組織を破壊する者を、絶対に許してはならない。尊き仏子である学会員をいじめる悪人は、断じて放置してはならない。
8  妙法の花園は百九十力国・地域ヘ
 ここで、うれしい報告を申し上げたい。
 それは、″カリブ海の宝石″とたたえられる「セントビンセントおよびグレナディーン諸島」という国に、SGIのメンバーが誕生したのである。(拍手)
 大小六百の島々からなるこの美しき夢の国でも、模範の教育者として信頼されてきた壮年部の方のご一家が、はつらつと広宣流布の活動を開始している。
 今、日本の離島部の方々が一生懸命、友好の拡大を推進している。東京の八丈島、北海道の島々、沖縄、そして九州の奄美大島。日本中の島々で、友の大奮闘が目覚ましい。
 それに呼応するように、世界の島々にも地涌の友が続々と誕生している。
 島こそ、「広宣流布の最初の地帯」なのである。
 また、太平洋に浮かぶ「北マリアナ諸島連邦」も、メンバーが増え、新たにSGIの結合に加わった。
 私が、この連邦の名門・北マリアナ大学から、「第一号の名誉教授」を拝受したのは、三年前(二〇〇一年)の七月であった。この島々でも、すでに約五十人のメンバーが活躍している。
 これで、わが創価の平和と人道の大連帯は、世界百九十の国と地域へと広がった。
 牧口先生の殉教から満六十年の今年、世界から贈られた名誉学術称号も、「百六十」を数えた。
 私たちは、創価の師弟の完全勝利を宣言したい。
9  今回、百九十番目にSGIに加わった北マリアナ諸島連邦には、「ガンジー・キング・イケダ平和庭園」が設置されている。
 (同庭園は二〇〇二年五月八日、太平洋戦争の激戦の舞台となった同連邦のテニアン島に開園。開園式にはテニアン市の市長、多数の市議会議員、連邦政府の代表が出席した)
 その庭園の三つの碑には、私の言葉とともに、マハトマ・ガンジーとキング博士の箴言が、それぞれ刻まれている。
 ガンジーの獅子吼の言葉は「変革を望むならば、まず自らを変革せよ」。
 キング博士の宣言は、こうである。
 「私たちは、社会を変革するために、人間の魂の変革に務めなければならない。そして同時に、人間の魂に変革のチャンスが訪れるよう、社会の変革に努めていかねばならない」
 一人の人間の変革が、世界の変革につながっていく――二人の箴言は、私たちが訴えてきた「人間革命」の哲理と軌を一にしている。これが世界の知性に共通する、一つの結論なのである。
10  信念は殺せない! 思想は不滅なり
 今回、来日されたイタリアの有志が、イタリア独立・統一の大英雄であるマッツィーニの貴重な著作『わが回想』を届けてくださった。ありがとう!
 さっそく翻訳し、読みました。感銘しました。
 この本は、今から百六十年前の七月、独立闘争に命を捧げた、青年たちを追悼する一書である。殉難の英雄たちを擁護する書なのである。
 ――正義と自由のために、奮然と決起した青年たちは、一人の卑劣な裏切りによって、敵に売り渡される。そして、全員が捕らえられた。だが、青年たちは、銃口をつきつけられても、「イタリア万歳!」「イタリア万歳!」と叫びきって、死んでいった。
 裏切りは卑劣である。本当に怖い。私もずいぶんと裏切られ、いやな思い、苦しい思いをした。
 裏切られた青年の胸中は、痛いほどわかる。
 壮絶な若き同志の最期の叫びを、わが魂に刻みこんだマッツィーニは、こう書きつづった。
 「私が、君たち青年に呼びかけることは、『戦うこと』。そして『勝つこと』である」
 「青年よ、快活であれ! われわれの理想は、勝利する運命にある。悪人どもは、それを知るがゆえに、われわれを中傷するのだ」
 「しかし、信念は殺せない! 思想は不滅である! それは、嵐の中で力を増し、打たれるたびに、ダイヤモンドのごとく、新たな輝きを放つのだ!」
 私も、広布の一切を担う、わが本門の青年部に呼びかけたい。
 「青年よ、戦え! 勝ちまくれ! 勝たねばならない宿命なのだ」
 「青年よ、いつも快活であれ! どんなに中傷しようとも、信仰だけは殺せないのだ!」と。
11  大聖人は「味方よりも強敵が人をよく成長させている」(御書917㌻、通解)と明確に仰せである。
 敵がいなければ、敵と戦わなければ、そして、敵に勝たなければ、強くなれない。これは一人の人間も、また団体も同じである。
 敵と戦うからこそ、こちらが強くなり、大きくなることができる。戦いましょう!
 学会は、正法を誹謗し、広布を破壊する、あらゆる敵と戦ったからこそ、大きく発展し、強くなった。それを決して忘れてはならない。
 また、マッツィーニは「意気消沈より悪しきものはない」と厳しく語った。
 仏法は「現当二世」である。大事なのは「現在」であり、最も大事なのは「未来」だ。
 未来の勝利を見つめながら、「意気軒高」に進みたい。青年部の諸君、よろしく頼みます!
 さらに、マッツィーニは「宇宙を支配する法則に背くことは絶対に不可能である」(ボルトン・キング『マッツィーニの生涯』富阡蔵訳、黎明書房)と述べている。
 大宇宙の根本の法則が南無妙法蓮華経である。どんな権力も、どんなに人数が多くても、この法則にかなうものはない。反対する者は地獄である。その厳然たる法理が、御書に記された結論である。
 ゆえに、妙法を持った正義のわれらほど強いものは、大宇宙にない。この大確信で進みましょう。
12  九十六歳の善の闘士「人間を信じよ」
 このたび、私は、″平和の獅子″である、世界的に有名なロートブラット博士と、対談集の発刊へ、対話を進めていくことになった。
 (ジョセフ・ロートブラット博士は核兵器と戦争の廃絶をめざす科学者の連帯「パグウォツシュ会議」の名誉会長。ノーベル平和賞受賞。二〇〇五年八月逝去〈=池田名誉会長は、一九八九年十月に大阪、二〇〇〇年二月に沖縄で博士と語りあっている。二〇〇六年七月、対談集『地球平和への探究』〔潮出版社〕を発刊〉)
 博士は今年、九十六歳。光薙にも、二十歳も年下の私に対して、博士は″人類の閉塞状況を打ち破れ″と期待してくださった。
 (博士は「人類は『閉塞状況』にあります。この状況をなんとか抜け出さなければなりません。池田先生に、そのためのリーダーシップをとってもらいたいのです。今、それができるのは池田先生しかいないのです」と語った〔「聖教新聞」二〇〇〇年二月十一日付〕
 また、あのアメリカの同時多発テロ事件の直後に、博士はロンドンから勇んでアメリカ創価大学を訪れ、栄光の一期生たちを、熱い思いで激励してくださった。
 博士は「地球平和の探究」と題する講演で訴えられた。
 「それでも私は人間の善性を信じる。人間は文明的にも″進化″できることを確信する!」(同二〇〇一年十月十九日付)
 そして博士は、この″人間の善性″の勝利の道を、わがアメリカ創価大学の英才たちに託されたのである。
 このように、世界の知性がアメリカ創価大学に寄せる期待は、まことに大きい。
 きょうは、アメリカ創価大学の代表の皆さんが、参加してくださった。本当にうれしい。サンキュー! ようこそ!
 皆さんがいれば、未来は明るい。栄光の一期生も、いよいよ来年、卒業である。「アメリカ創価大学、万歳!」と私は申し上げたい。
 教育が大事だ。これからさらに、大学の発展に力をそそいでまいりたい。東京の創価大学にも、新たな発展の構想が広がっている。いよいよ、これからが本番なのである。
13  勇敢であれ!そして、堂々と勝利せよ
 どうか、皆さんは勇敢に生きぬいていただきたい。勇敢でなければ、勝利の人生は歩めない。敗北の、さびしい人生になってしまう。
 勝てば、社会からも信頼される。大事にされる。多くの人を味方へと変えていくことができる。
 反対に、負ければみじめである。人は離れていく。私たちは、「勇敢」でいきましょう!
 大聖人が大事にされた一書に、『貞観政要』という中国の英知の書がある。
 (貞観とは、唐の太宗時代の年号。太宗と群臣の政治上の議論などを収めたもので、歴代皇帝の必読書とされた)
 その中に、「愚かな者は、盛んに讒言をして人をそしり」(原田種成『貞観政要』下、『新釈漢文大系』96、明治書院)と記されている。讒言は、社会にとって無益であるばかりか、罪なのだと喝破している。
 皆さまは、陰険な讒言をはね返して、堂々たる勝利を満天下に示した。その偉業は、後世に輝きわたるにちがいない。
14  イギリスの大歴史家トインビー博士は、私との対話のなかで、こう述べられていた。
 「社会のどんな組織や制度も、すべて何らかの哲学や宗教を基盤としており、そうした精神的基盤のいかんによって、組織は善にも悪にもなるものです」(『二十一世紀への対話』本全集3巻収録)
 深い意味のある言葉である。博士は、学会が正しいことを知悉し、期待しておられた。
 現代社会の病根を治すには、まず人間の心を革命しなければならない。その精神的基盤の上に、よりよい社会が建設されていく――そう博士は確信していたのである。
 また、アメリカの第二十八代大統領で、ノーベル平和賞を受賞したウィルソンは、こう明言した。
 「宗教という駆動力と、純粋で素朴な信仰がなければ、私の人生に生き甲斐などなかったろう」(リチャード・V・ピラード、ロバート・D・リンダー『アメリカの市民宗教と大統領』堀内一史・犬飼孝夫・日影尚之訳、麗澤大学出版会)
 自分も、友も、社会をも幸福に!――この「創価」の人生にこそ、世界最高の生きがいがある。
 最後に、フランスの英雄であり、ナチスを打ち破ったドゴール大統領の言葉を贈り、スピーチを結びたい。
 「われわれの勝利は全面的勝利でなければなりませんでした。その勝利は実現したのであります」(『ド・ゴール大戦回顧録』6、村上光彦・山崎庸一訳、みすず書房)
 きょうはご苦労さま! 芸術部の皆さんも、本当にありがとう!
 そして海外の方々、重ねて、本当によく来てくださった。
 広宣流布に生きぬいた功徳は、子孫末代まで伝わります。仏法は正しいです。どうか、お体をお大事に。楽しい滞在であってください。ありがとう!
 (創価国際友好会館)

1
1