Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

台湾・北海道・ドクター部合同協議会 旭日の生命力で勝て!

2003.10.4 スピーチ(2003.7〜)(池田大作全集第95巻)

前後
16  広布に生きる福徳は永遠
 法華経の薬王品には、師匠(仏)と法華経の恩に報いるために、みずからの生命を捧げる薬王菩薩の闘争がつづられている。
 戸田先生は、妙法のために戦い、牢獄で殉教された牧口先生を偲び、こう言われていた。
 「先生は、法華経のために身命をなげうったお方である、法華経に命を捧げた、ご難の見本である。先生の死こそ、薬王菩薩の供養でなくて、なんの供養でありましょう」(『戸田城聖全集』1)
 これが、戸田先生の大確信であった。この崇高な師弟の精神に連なる私たちであることを、忘れてはならない。
 薬王品にはまた、妙法を受持し、広布に生きぬく功徳が説かれている。
 「福徳は、無量無辺である。それは人も焼くことができず、水も流し去ることができない。汝の功徳は、千の仏が、ともに説かれても、説き尽くしてしまうことはできない」「百千という、もろもろの仏は、神通力をもって、ともに汝を守護してくださる」(法華経600㌻、通解)
 法華経の行者を、諸仏・諸天は必ず守る。広布に生きぬく皆さまの福運は無量であり、その福徳は永遠である。
 薬王品の釈尊の言葉を、大聖人は何度も引いておられる。「我が滅度の後・後の五百歳の中に閻浮提えんぶだいに広宣流布して断絶せしむること無けん」との有名な文である。
 この経文のとおりに、日蓮大聖人のご遺命のままに、末法万年尽未来際の広宣流布のために戦っている、ただ一つの団体が創価学会である。
 広布を担う皆さまは、この地球上で最も尊貴な指導者である。これを自覚するならば、喜びと力は倍増する。
 仏法では、この世界は「娑婆世界」であると説く。苦悩が充満した「耐える世界」である。
 その中で広宣流布のために戦う福徳は子孫末代をも包む。これが仏法である。幸福になる真髄の道はこれしかない。
 功徳は、現実に目に見える場合もある。すぐには目に見えない場合もある。しかし「冥益」は厳然である。
 戸田先生は「学会において最前線が動いたならば、本部がピリッと感ずるようでなければならない」と厳しかった。
 どうすれば、皆がいちばん力を発揮できるか。やりやすくなるか。どうすれば、苦難に挑み戦う友に、勇気と希望を贈っていけるか――。そこに心を砕き、真鋼に祈り、電光石火で手を打つのが、リーダーの責務である。
 この一点を確認しあって、私のスピーチを結びたい。
 (東京・信濃文化センター)

1
16