Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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全国最高協議会(5) わが人生の主人公 それは私自身

2003.8.5 スピーチ(2003.7〜)(池田大作全集第95巻)

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9  親に笑顔を
 大聖人は、青年門下の南条時光に対して、親孝行の大切さを示しておられる。
 すなわち賢人とされた人々が説いていた「四徳」を、次のように紹介されているのである。
 「第一に父母に孝行であれということは、たとえ親がものの道理をわきまえていなくても、また、ひどいことを言うことがあっても、少しも腹を立てたり、気分を悪くした顔を見せることもなく、親の言うことに一分も逆らわないことです」(御書1527㌻、通解)
 親御さんから、口うるさく言われても、ともかく、まず、「はい」と返事をする。話を聞く。それだけでも、親は安心するものだ。子どものことを心配していない親はいないのだから。
 もちろん、現実には、さまざまな場合があろう。大事なことは、争いがないように、聡明に生きることだ。
 さらに大聖人は、こう記しておられる。
 「親に良いものを与えようと思いながら、何もできない時には、一日に二、三度は、笑顔を見せて、親に向かってあげなさい、ということです」(同㌻、通解)
 親に贈るものが何もなければ、せめて、一日に二、三度、笑顔を投げかけてあげなさい――心に染みいる指針である。
 「お父さん、近ごろ体は大丈夫?」「お母さん、いつもご苦労さま!」――こうニコッと笑って語りかける。それだけでも親は涙が出るほどうれしいものだ。
 根本は、相手を思う心である。それが慈悲である。その慈悲から、無限の知恵が出る。希望が生まれる。
 一家の問題だけではない。地域の友好も、大きくは、国と国との関係も、相手を思う心が根底にあってこそ、本当の信頼が結ばれる。
 この仏法の根幹である″慈悲の精神″を、わが地域に、社会に、そして世界に、大きく広げているのが、私たちの広宣流布の運動なのである。
 (長野研修道場)

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