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日蓮大聖人・池田大作

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五・三祝賀第十六回本部幹部会、新世紀第… 広宣流布の大行進を! 同志とともに

2002.5.1 スピーチ(2001.8〜)(池田大作全集第93巻)

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2  またきょうは、歴史的な新世紀第二回未来部総会である。
 この会場にも、未来部の代表が出席してくれている。お会いできて、本当にうれしい!
 全国各地の衛星中継会場に集う皆さんも、お休みのところ、本当にご苦労さま。
 さらに、未来部の育成に力を入れてくださっている、二十一世紀使命会の皆さま方、また、未来部育成部長をはじめとする壮年・婦人部の皆さま方。未来部を育ててくださることは、将来の学会の基盤をつくってくださっているのと同じである。私は、皆さま方の尊き聖業に心から感謝し、「いつもいつもお世話になります。これからも、どうかよろしくお願いします」と申し上げたい。
 ともあれ、尊き全同志の皆さま方の不惜身命の信心で、また死身弘法の戦いで、さらに異体同心の広宣流布の信心で、仏意仏勅の創価学会は、未曾有の大勝利をもって、ここに晴ればれと「五月三日」を迎えることができた。
 私は、偉大なる日本の同志、そして世界の同志の皆さま方に、心より感謝申し上げたい。本当にありがとう!(拍手)
3  迫害は日蓮仏法の正統の証明
 御聖訓には、経文を引かれて、末法において妙法を弘める者は必ず迫害にあうことが厳然と示されている。
 「悪口罵詈」は当然のことである。
 「猶多怨嫉」は当然のことなのである。
 (法華経勧持品に「諸の無智の人の 悪口罵詈等し」〈法華経四一八ページ〉とある。また法師品に「如来の現に在すすら猶お怨嫉多し。況んや滅度の後をや」〈法華経三六二ページ〉とある)
 第六天の魔王が支配する世界で、ヤキモチを焼かれ、怨嫉されることは、日蓮大聖人の仏法を、まつたく完璧に、御聖訓どおりに実践し、戦い進んでいる証拠なのである。
 広布へ戦う学会の同志は、一人ももれなく、永遠の勝利と栄光と福運に満ち満ちた「金剛不壊の生命」となっていく。そして、三世にわたって、それぞれの国々で、必ず大指導者となり、その国のため、その国の人々のため、生々世々、偉大な歴史をつくりゆくことは、絶対に、間違いない。
 皆さまこそ「地涌の菩薩」なのである。
4  戸田先生の遺言「第三代がいれば広宣流布は必ずできる」
 きょう「五月三日」は、戸田先生が、そして私が、創価学会の会長に就任した日である。
 その意義をこめて、一言申し上げたい。
 「第三代がいれば、広宣流布は必ずできる。その第三代会長を厳然と守れ」――それが、戸田先生の遺言であった。これは、秋谷会長や森田理事長など、皆が知っていることだ。
 創価学会は、戸田先生がおっしゃったとおり、断固として、広宣流布を進めてきた。現実のうえで、世界に仏法を広げてきた。そして今、激動の時代にあって、他の多くの団体や組織が衰退していくなかで、わが創価学会は精神界の王者として、大山のごとく、そびえ立っている。
 まさに、戸田先生の遺言どおりの学会になったと、私は、申し上げたい。
5  広宣流布は大聖人の御遺命である。それを実践しているのは、創価学会以外にはない。
 この仏意仏勅の学会を迫害することは、大聖人を迫害し、広宣流布を破壊することに通じる。
 ゆえに、その罪悪に対して、厳しい罰があらわれることは、御聖訓に照らして間違いない。
 これまでも、お世話になった同志を裏切り、仏法を破壊しようと画策した人間が何人か出た。しかし、その全員が落ちぶれ、だれにも相手にされない、惨めな末路をたどっていることは、皆さんもご存じのとおりである。仏法の「因果の裁き」からは、だれ人も逃れられない。
 どんなに卑劣な攻撃であろうとも、また、権威をかさにきた陰険な弾圧であろうとも、恐れるような学会ではない。
 極悪の陰謀や策謀を木っ端微塵にするまで戦い、勇んで広宣流布の大進撃を開始しようではないか。(拍手)
 婦人部も、草創の婦人部のように、総立ちとなって、題目をあげぬき、正義の勝利の歴史を開いていただきたい。法華経に勝る兵法はないのである。
 「臆病者は創価学会から去れ」とは、戸田先生の厳しき遺言であった。
 先生は、こうも言われていた。
 「虚栄を張って、学会を利用しようとする増上慢の輩は、学会から、たたき出せ」
 「臆病で、足手まといになるような存在ではいけない。お世辞を使ってもらえば、何とか活動する――それでは、死身弘法ではない。広宣流布を進める創価学会を、何よりも大事にし、守りきっていく。これが地涌の菩薩である。そうでない幹部は、学会から出ていってもらいたい」
 これが戸田先生の叱咤激励であった。この学会の大精神を永久に忘れてはならない。
6  青年よ、一切を担い進め!
 今年、創価学会は創立七十二周年である。人間でいえば、七十二歳。これからが総仕上げである。
 学会の正真正銘の真価を、人類史の本舞台でいちだんと発揮し、偉大な歴史を残しゆく、まことに意義深き時代に入った。われらの舞台は全世界である。
 現代文明は、権力主義や物質主義に覆われてしまった。人間のいちばん清らかな魂の流れを、みずみずしく蘇らせていく精神性は、どこにあるのか。
 それは仏法である。二十一世紀こそ、創価の人間主義が、歴史の舞台に本格的に登場する時なのである。
 新しき世紀の主役は、瞳も涼やかに、未来への使命と希望を胸に抱く、青年部の諸君である。
 偉大なる使命のバトンを握りしめた若き諸君に、私は創価学会の万事を託したい。そのことを、きょうの「決議」としたい。(拍手)
 すべて青年部が先頭に立つことだ。先輩に遠慮する必要はない。きょう、この瞬間から、全員が会長、理事長の自覚で、創価学会の一切を担っていただきたい。
 「五月三日」は、広宣流布への新たな出発の日である。来年の、晴れやかにして、さわやかな「五月三日」に向かって、朗らかに「平和と人道の一千万の連帯」をさらに進め、強めてまいりたい。
 「勝利」と「栄光」の大行進を、愉快に開始していこうではないか!(拍手)
7  戸田先生は、亡くなられる前に、「下じゃない。上だ。幹部で決まる」と厳しく語っておられた。
 リーダーはどこまでも誠実に、メンバーを大切にしていくことだ。とくに最高幹部は、メンバーを″帝王″のように尊敬していくべきだ。そうやって真心こめて皆に仕える人こそが、真の″人間の帝王″なのである。
 きょうはアメリカSGIのリーダーの方々も来ておられる。アメリカといえば、第三代大統領、ジェファソンが心に浮かぶ。
 彼は、人民のための国をめざした。そのため、古い価値観に縛られた人間や、一部の利益を守ろうとする旧勢力から攻撃された。
 軽蔑、悪意、虚偽の中傷の的となった。叩かれ、叩かれて、彼は、民主主義の国アメリカの伝統を築いていったのである。
 「いちばん正しい人間」が迫害される。これが歴史の常である。
8  婦人部は生き生きと、「心の美人」に!
 アメリカの民衆詩人ホイットマンは謳い上げた。
 「実に偉大も偉大、まったく、女性自身が考えているよりもはるかに偉大であるのが、女性の世界なのだ」(『民主主義の展望』鵜木奎治郎訳、『ウォールト・ホイットマン』所収、研究社出版)
 詩人は「女性の世紀」を見つめていた。女性こそ、平和を築く原動力である。
 創価学会も、女性の活躍によって大発展を遂げた。弘教をはじめ、学会の日々の活動を推進し、支えてくださっている大きな力は、女性である。なかんずく、婦人部の皆さまである。
 御書には、「年は・わかうなり福はかさなり候べし」と仰せである。
 友のため、広布のために動けば、若々しくなる。生き生きとする。福運に満ちていく。
 どうか婦人部の皆さまは、いつまでも健康で、「心の美人」と輝きながら、はつらつと進んでいただきたい。
9  きょうは、アフリカからも代表が参加されている。すばらしい!(拍手) 皆、社会で信頼を勝ち得ている著名人である。
 日本の人は、どこであれ、「遠い」などと言ってはいられない。はるかアフリカからの参加である。そのうち、宇宙からも来るかもしれない。(笑い)
 宇宙といえば、この五月の初旬、日没後の西の空には、水星、金星、火星、木星、土星が仲良く″集合″して輝いている。(拍手)
10  トルストイが残した箴言に、こうある。
 「信仰なき人間の生活は、取りも直さず野獣の生活である」(『一日一章人生読本』原久一郎訳、社会思想社)
 何の信念も、理想もなく、ただ欲望に流され、金儲けだけを考え、争いを繰り返す――それは「畜生界」等の最低の生命に支配された生き方である。
 すべての人が人間として最高に輝く世界――それを築くには「人間革命」しかない。人類の未来のためには、真実の仏法を持った私たちが勝利する以外にない。戦いましょう!
 未来を託す青年部の皆さまに、「断じて創価学会を守りぬけ!」と申し上げ、スピーチを終わりたい。きょうは、本当にありがとう!
 (創価大学記念講堂)

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