Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

第八回本部幹部会 学会は「思想界の王者」

2001.8.1 スピーチ(2000.11〜)(池田大作全集第92巻)

前後
16  最後に、ヨーロッパの英知の言葉を贈りたい。
 旧チェコスロヴァキアの大思想家・政治家であるマサリク。彼が影響を受けた、祖国の革命の闘士ハヴリーチェクは、こう語っている。
 「一つの虚偽は数千の虚偽を生み、一つの専横は数千の権利を破壊する」(石川達夫『マサリクとチェコの精神』成文社)
 重要な言葉である。「専横」とは、まさに横暴な権力者の振る舞いである。
 ユゴーはつづった。
 「侮辱は余をして益々、余の確信と、意志を強めるばかりなのである」(「追放」、前掲『コーゴー全集』9所収)
 そして欧州統合の父クーデンホーフ=カレルギー伯。私とも、対談集を発刊している。(『文明・西と東』。本全集第102巻収録)
 彼は、記している。
 「支配者にかわって指導者が現われねばならない」(『実践的理想主義』鹿島守之助訳、鹿島研究所出版会。以下、引用は同じ)
 民主主義に必要なのは、支配者ではない。民衆の指導者である。
 続けてクーデンホーフ=カレルギー伯は「高貴な名前のかわりに高貴な精神がなければならない」と言う。
 今は反対である。名前ばかりが先行している。
 そして「富裕な懐中のかわりに豊かな心がなければならない。このことが、民主的と呼ばれる発展の精神である」と。
 「心こそ大切」である。豊かな心を育む哲学や精神性こそ、民主主義の発展の基盤なのである。
 きょうは暑いなか、また長時間、本当にご苦労さま!
 大切な大切な全同志の健康と幸福を心からお祈り申し上げ、私のスピーチを終わりたい。
 きょう、お会いできなかった方々に、どうか、くれぐれもよろしくお伝えください。ありがとう!
 (東京戸田記念講堂)

1
16