Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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ブラジル代表協議会 「戦う心」が仏法の魂

2001.7.25 スピーチ(2000.11〜)(池田大作全集第92巻)

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3  正義を語りぬけ、そこに勝利が
 恩師戸田先生と私は、よく、フランスの思想家ルソーの教育論をめぐって語りあった。
 そのルソーの言葉に、「一つの悪徳を芽生えるに任せておけば、続いて千の悪徳が生じるでしょう」(『新エロイーズ』安士正夫訳、岩波文庫)とある。
 だからこそ、悪徳の芽は、厳格に、迅速に摘まねばならない。だからこそ青年は、「正義と真実」の言論をもって、「邪悪と虚偽」を、峻厳に打ち破っていかねばならない。「彼が為に悪を除くは即ち是れ彼が親なり」(「大般湿槃経疏」大正三十八巻)とあるように、それが慈悲に通じる。
 日蓮大聖人が「法華経の敵を見ながら、そのままにしておいて責めなければ、師も檀那も、ともに無間地獄に堕ちることは疑いない」(御書1056㌻、通解)と、明快に仰せのとおりである。
 まさに、この大聖人の御心のままに、「法華経の敵」「広宣流布の敵」である一凶の坊主たちとまっこうから戦い、打ち勝ったのが、わがブラジルである。世界広布に先駆する、見事なるブラジルSGIとなった。
 それは「師子王の心」を取り出して、祈りに祈り、戦いぬいた勝利である。「戦う心」が日蓮大聖人の仏法の魂である。
4  大聖人は、「正法を行ずる者を、国の指導者が迫害し、邪法を行ずる者の味方をするならば、大梵天王・帝釈天・日天・月天・四天王などが、隣国の賢い指導者の身に入りかわって、(正法正義の人をいじめる)その国を攻めるであろうと、経文にはある」(御書313㌻、通解)と喝破されている。
 仏法の因果は厳然である。今、ブラジルをはじめ世界中から、創価の前進をたたえて寄せられている顕彰は、まさに正義の実証といえよう。
 大聖人は仰せである。有名な御文である。
 「白馬がいななくのは、われらが唱える南無妙法蓮華経の声である。この唱題の声をお聞きになる梵天、帝釈、日月、四天等が、どうして色つやを増し、輝きを強くされないはずがあろうか。どうして、われらを守護されないはずがあろうかと、強々つよづよと思われるがよい」(御書1065㌻、通解)
 広布の人を諸天は守る。朗々たる唱題で、満々たる生命力が、わかないわけがない。健康は智慧である。暑さに負けないよう工夫しながら、心晴ればれと、悔いなき広布の歴史を刻みたい。
 尊き全同志の、ますますのご健康とご活躍、そして、栄光と勝利を、心からお祈りしております。お元気で!
 (東京牧口記念会館)

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