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日蓮大聖人・池田大作

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第二総東京最高協議会 世界の文学を語る(3)――トルストイ『アンナ・カレーニナ』

2001.2.24 スピーチ(2000.11〜)(池田大作全集第92巻)

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15  記念に、フランスとアルゼンチンの知性を紹介したい。
 フランスでは、博物学者ファーブル。彼は、中国の孔子の言葉を引いて、こう語った。
 「あなたの不幸がいかに大きくても、最大の不幸とは、絶望に屈することでしょう」「最大の苦悩も最大の喜びになり、最大の不幸も最高の至福になりうるのです。勇気をとりもどしなさい」(イヴ・ドゥランジュ『フアーブル伝』ベカエール直美訳、平凡社)
 大事なのは、「励ましの声」である。励ましてこそ、人は伸びる。「勇気の声」が、あきらめの壁を打ち破っていく。
 アルゼンチンは、ノーベル平和賞を受けた「人権の闘士」エスキベル博士。現在、私は、博士と対談集の準備を進めている。
 「理想が存在しないと嘆くのではなく、みずから理想を生みだすのです。自由を得ようと思ったら、その自由を抑圧する勢力と闘わねばなりません。後退とあきらめは悪であります。悪への抵抗なくして平和はありません」
 春は英語で「スプリング」。スプリングは「跳躍」「泉」という意味もある。どうか、湧きいずる泉のようにみずみずしく、力をためたバネが跳躍する勢いで、″新世紀の喜びの春″を迎えていただきたい。
 皆さま方のますますのご健康とご活躍を心から祈りたい。第二総東京の各区の偉大な同志に、どうか、くれぐれもよろしくお伝えください。
 (東京牧口記念会館)

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