Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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韓日友好代表者会議 団結こそ最大の力

2000.5.19 スピーチ(1999.10〜)(池田大作全集第91巻)

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7  仏法で説かれる「五逆罪」のなかで、最も重い罪は何か。
 それは「破和合僧」である。すなわち、父母を殺したり、阿羅漢(小乗の悟りを得た聖者)を殺すことよりも、仏の身から血を出すことよりも、さらに重い罪が「和合僧を破ること」なのである。(「大乗義章」等にある)
 仏勅の広宣流布の団体である創価学会の組織を破り、団結を破ることが、どれほど重い罪となることか。
 極善に反対すれば極悪となる。末路は、あまりにも悲惨である。「団結せよ」と厳しく言うのは、そのためである。
 仏典に、こんな説話がある。(『ブッダ 悪魔との対話』中村元訳、岩波文庫。以下は参照)
 ある時、一人の弟子(コーカーリカ)が釈尊のもとに来て、舎利弗と目連の悪口を言い立てた。
 「尊いお方さま! 舎利弗と目連は、悪い欲望を起こしています。悪い欲望に支配されています」
 釈尊は答えた。
 「まあ、そう言うな。そのように言うな。舎利弗と目連に対して、浄らかな信仰心を起こせ。舎利弗と目連は温良である」
 しかし彼は、師匠である釈尊の言葉を素直に聞こうとしなかった。釈尊に口ごたえして、同じ悪口を言い立てた。釈尊は、同じ言葉で答えた。
 さらに、もう一度、彼は悪口を繰り返した。それでも、釈尊の答えは変わらなかった。
 釈尊は最後まで忍耐強く善導した。それを聞き入れずに立ち去った弟子は、後に病苦のために亡くなり、紅蓮地獄に堕ちた。
 釈尊の思いは、どこにあったか。「どこまでも大きな心で、同志を信頼していきなさい」「同志は互いに守り合い、団結していきなさい」そういう厳しい戒めであったといえよう。
 同志は皆、兄弟である。皆、家族である。団結第一で進みたい。
 全員が、ともに戦い、ともに勝利し、わが人生を最高に楽しみながら、生きて生きて生き抜いていただきたい。きょうはありがとう! ご苦労さま!
 (東京・新宿区内)

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