Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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新年勤行会 愉快な闘争で、愉快な人生を

2000.1.2 スピーチ(1999.10〜)(池田大作全集第91巻)

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2  学生部の皆さんが箴言を届けてくださった。いくつか紹介したい。
 まず、古代ローマの『プルターク英雄伝』から。
 「まことに勝利の大本は勇気をもつことなのだ」(村川堅太郎編『プルタルコス英雄伝』上、筑摩書房)
 勝利の根本は「勇気」である。勇気のない人間は、何もできない。
 勇気といっても、暴力を振るうような蛮勇は、本当の勇気ではない。
 信心こそが「勇気の中の勇気」である。道理にかなった勇気である。
 多くの人々の人生の規範とされてきた『英雄伝』には、こんな言葉もあった。
 「煉瓦の代わりに人をもって城壁としたる都市は、難攻不落なり」(鶴見祐輔『プルターク英雄伝』1,潮出版社)
 武田信玄は「人は石垣、人は城」と。
 戸田先生は「学会は『人材の城』を築け!」と叫ばれた。卓見である。
 永遠の勝利をもたらすものは、お金でもない。権威でもない。名誉でもない。「人材の陣列」をつくったところが勝つ。
 大事なのは「人間」である。人間の「精神」である。「魂」である。
 「信念」を断じて貫くことである。「魂の城壁」こそが難攻不落である。
 さらに、古代ローマの哲人の言葉。
 「善事をなして悪く言われるのは、王者らしいことだ」(マルクス・アウレーリウス『自省録』神谷美恵子訳、岩波書店)
 一番いいことをして、悪口を言われる。私も、そうである。何より、日蓮大聖人の王者のごとき御姿にも通じよう。ゆえに、悪口を言われながら戦う人こそが、日蓮大聖人の本当の門下なのである。
3  世界は創価の前進に期待
 また、「あたかも一万年も生きるかのように行動するな。不可避のものが君の上にかかっている。生きているうちに、許されている間に、善き人たれ」と(同前)。
 不可避のもの、それは死である。だからこそ、生きているうちに「善き行動」をせよ、というのである。
 さて、真の英雄は、だれか――。女子部国際部の皆さんは、こんな言葉を寄せてくださった。
 「真の英雄とは、どれほど長い間、どれほど大きな困難を抱えようとも、なお後悔しない人、失望しない人のことをいうのだ」(老舎『四世同堂』)
 軍人とか、信長や秀吉が英雄なのではない。真の英雄とは、広宣流布に戦った人間である。
 妙法という、永遠不滅の「世界を平和にする根本」を広める人である。
 皆さまこそ真の英雄――そう御本仏が仰せである。
 また、この意味で、日蓮大聖人こそが最高の「日本の英雄」なのである。それを、日本人が認識する時代をつくらねばならない。
 ともあれ、世界は創価学会の味方である。創価の前進に期待している。本当に、すごいことである。
 私が世界からいただいている最高峰の栄誉の数々も、「皆さまの代表としての」栄誉であり、全部、「皆さまの福運となっていく」ことを確信していただきたい
 本年も、どうか、よろしくお願い申し上げます。
 (東京牧口記念会館)

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