Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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世界詩人会議・世界芸術文化アカデミー「… いよいよ「創価の世紀」が開幕

1998.11.12 スピーチ(1998.3〜)(池田大作全集第89巻)

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13  転輪聖王のごとく、人間主義の大光を世界へ
 正義によって世界を平和と繁栄に導く――これが仏法の目的である。それをなしゆく理想の指導者像を「転輪聖王」と説く。
 この転輪聖王が用いたといわれる「輪宝(車輪をかたどった武器)」の本義とはいったい何か?
 御義口伝には、輪宝は、「輪宝りんぽうとは我等が吐く所の言語音声なり」――我ら(日蓮大聖人と門下、妙法を唱える者)が口から発する言語音声)である――と説かれている。
 妙法を根本に、人々に希望を贈り、勇気を贈り、ロマンを贈りゆかんとする言論は、悪を打ち破り、楽土をつくりゆく根本の力となって大回転していく。これが輪宝の力である。我らの「言語音声」の力なのである。(拍手)
 この転輪聖王のなかでも最高の王者を金輪聖王という。金輪聖王の影響力は、東西南北、全世界に及ぶ。
 現代的に言えば、武力を使わない。権力などのハード・パワーを用いない。人々を圧迫しない。「人格の力」「哲学の力」「芸術・文化の力」というソフト・パワーで、信服と尊敬を勝ち取っていくのである。
 初代会長・牧口先生が提唱された「人道的競争」の理念も、その精神は同じである。
 しかも、他の銀輪王などは、自分のほうから相手の国へ行く。これに対し、金輪聖王は、自分が行かなくても、世界中から慕われ、人々が集まってくるという王なのである。
 光栄にも、今、創価学会は、世界の最高峰の知性が千客万来である。全世界のすみずみから、絶大なる信頼と友情を寄せてくださっている。そういう厳然たる創価学会の時代に入った。そのことを、ともに喜び合いたい。(拍手)
 いよいよ、創価の民衆の連帯が全世界に広がっている。
 金輪聖王の出現は、極めて、まれなこととされている。私どもは、この王のごとく、「人間主義の黄金の大光」で、この地球を包みゆきたい。力強く「広宣流布」してまいりましょう!(拍手)
 今回の文化祭のテーマは″飛翔そして勝利″。私どもも、二十一世紀へ″飛翔そして勝利″を約し合いたい。
 そして尊敬する世界芸術文化アカデミー、世界詩人会議の無窮の栄光を心よりお祈り申し上げ、私の御礼のスピーチとさせていただく。
 謝謝(シェシェ、中国語で「ありがとうございました」)。
 (中部池田記念会館)

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