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日蓮大聖人・池田大作

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フィリピン・タガイタイ市「感謝状」等授… わが理想は青年が実現せよ!

1998.10.10 スピーチ(1998.3〜)(池田大作全集第89巻)

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2  目的は ただ一つ「民衆のために」
 御書には、「仏法勝負」のリズムを「百日・一年・三年・七年が内に」と仰せである。
 この七年間の小田原の広宣流布の拡大は目ざましい。来月には、待望の「秦野平和会館」も完成する。おめでとう!(拍手)
 反対に、「広宣流布の団体」創価学会から去り、学会員を苦しめた反逆者たちは、今では見るかげもない。戸田先生も反逆者の哀れな末路を、それはそれは厳しく語っておられた。
3  トレンティーノ市長は、フィリピンを代表する青年政治家。ラモス前大統領が、「フィリピンの英雄ホセ・リサールのような人物である」と称えたことは有名である。
 市長の信念は「常に民衆のために!」。
 九四年の八月二十四日、トレンティーノ市長は、就任にあたり、こう述べておられる。
 「私は、一日二十四時間、人々のために奉仕することを誓います」と。
 市長は、常に民衆の声に耳を傾け、タガイタイの大発展の道をつくられた。その実績を高く評価され、フィリピンの「最優秀市長賞」など多くの賞を受賞されている。
 市長は語られた。
 「私が、これまでやり始めたこと、また将来やろうと計画していることが何であれ、すべて、ただ一つの目的しかない。それは、平和と団結の思想において、国民のために役立つことである」と。
 トレンティーノ市長の父君も、二十六年間、タガイタイの発展に尽くされた名市長であられた。父君は市長を退任された今もなお、市庁舎をたびたび訪れては、市民に声をかけ、激励されていると、うかがっている。
4  卑劣な先輩を踏み越えて進め
 フィリピンの″独立の闘士″ホセ・リサール。市長も大変に尊敬しておられる。世界的な大英雄である。彼は、こう呼びかけている。
 「難を受けると、挫折する者もいるだろう。臆病にも消え去っていく者もいるだろう。そんな卑劣な者は、歯牙にもかけるな! 我々には、最後まで、ともに戦い続ける同志がいるではないか! そして、我々の理想を受け継いで、必ず成し遂げてくれる青年がいるではないか!」
 我々にも「同志」がいる。「青年」がいる。(拍手)
 大聖人は、繰り返し、「悪知識を捨てて、善友に親しみ、近づけ!」と仰せである。
 創価学会こそが、日蓮大聖人直結の「哲学者」の団体であり、最高の「善友」の連帯である。(拍手)
5  「天魔破旬」という仏法用語について一言、申し上げておきたい。
 「破旬」とも「波旬」とも書く。梵語(サンスクリット語)の発音(パーピーヤス)に漢字を当てたものとされる。意味をとって「殺者」「悪者」とも訳し、「魔」「天魔」のことをさす。正法を破壊し、撹乱する働きである。
 御書には「天魔・波旬はじゅん乱れ入り国土常に飢渇して天下も疫癘し」――(末法では、人々の心もゆがみ)天魔破旬が乱れ入り、国土は常に飢饉や戦乱で苦しむ――等と説かれている。まさに「悪鬼入其身(悪鬼、其の身に入る)」である。
 また、人間としての礼儀をわきまえず、傍若無人にして畜生にも劣る非道について、「天魔破旬のふるまひ」と呵責されたこともある。
6  美しい「タガイタイ市」には、「SGI総合文化センター」もある。いつの日か、訪問することが、私の夢である。小田原の皆さまも、機会があれば訪れていただきたい。(拍手)
 小田原は、七年前の音楽祭の日、天空に大きな七色の虹がかかった。
 (この日も、会合終了後、美しい虹がかかった)
 また会場には、婦人部の皆さまの真心あふれる七百万羽の「折りづる」で虹が描かれていた。美しい光景を、今も忘れない。
 タガイタイ市は、市長が中心になって環境保護に全力で取り組み、「最も清潔で、最も緑豊かな都市」に選ばれている。
 私たちもまた、二〇〇一年の十月十日を一つの目標として、″二十一世紀への大掃除″を愉快に進めながら、創価の小田原城を、凱旋の大いなる虹で勝ち飾りましょう!(拍手)
 二十一世紀へ、いよいよ新しい人材が躍り出る時である。新しい舞台を、ともに開いてまいりましょう! きょうは、本当にありがとう!
 (東京牧口記念会館)

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