Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

全国幹部研修会 一人、ただ一人立てばよい

1997.3.28 スピーチ(1996.6〜)(池田大作全集第87巻)

前後
11  真の個人主義――「自立した人間」は他者に奉仕する
 明年(一九九八年)は周総理の生誕百周年。この佳節を記念し「中国歌舞団」の来日公演が、民音の招聘により行われることになっている。最後に周総理の言葉を、もう一つ紹介したい。
 「我々はもちろん個人主義に反対ではありません。新しい思想や価値を表現することは奨励したい。だが、利己主義、欲得ずく、『先ず私が』という方向へ進んではなりません」
 「人が他人のため己れを忘れて働き、国民に奉仕することを自らの理想に掲げるとき、それが最良の個人主義だと思います」(ハン・スーイン『長兄―周恩来の生涯』川口洋・美樹子訳、新潮社)
 個人主義と利己主義は、まったく違う。「民衆に奉仕する」という断固たる「信念」にこそ、本当の個人主義があり、自立した人間の生き方がある。
 牧口先生も、言われている。
 「自分だけが幸せであれば、他はどうでもよいという利己主義の幸福ではいけない。その中心に自分がいるにせよ、我々の生活は社会と共存でなくては、しばらくでも真の安定を得られないということを意識して、そのうえに求める幸福でなければならない」と。
 この牧口先生、そしてまた戸田先生の精神のままに、私どもは私どもの強き信念で、社会と世界に奉仕してまいりたい。そのために、二百年先を目指して、「日本の柱」であり、「人類の希望」である創価学会を守り、強め、栄えさせてまいりたい。

1
11