Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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香港・マカオ合同最高会議 「実証」が最高の雄弁

1997.2.13 スピーチ(1996.6〜)(池田大作全集第87巻)

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11  異体同心が発展の因
 なお、これまで「香港SGI賞」を受賞された方々から、香港の皆さま方に、くれぐれも御礼を申し上げてください、との伝言を託されている。
 先日の本部幹部会(二月八日)で紹介させていただいた、安楽花子さんも、そのお一人である。今年、八十八歳になられる。目の不自由ななか、凛然と広宣流布に生き抜いておられる。そして「自分は、なんとしても、学会を守り抜いていきます」との心情を語っておられる。そのお心が、あまりにも尊い。
 ――香港・マカオでも、懐かしい草創の大功労者の方々が、皆、お元気である。大勢の新しい人と調和しながら、異体同心で発展しておられる。その姿が、私はうれしい。
 安楽さんは、社会的にも有名な人物を生んだ一族のご出身である。(たとえば安楽さんの叔父にあたる安楽兼道氏は、明治の三代の宰相のもとで、警視総監を務めた)
 そういうご一家のなかで、安楽さんが入信されたきっかけは、何であったか。ある日、たまたま通りかかった婦人の下駄の鼻緒が切れてしまった。そこで、安楽さんがすげてあげたところ、その人から、「『祈りとして叶わざるなし』の信心をしませんか」と声をかけられた。
 安楽さんが「あなたは願いが叶いましたか?」とたずねると、即座に「叶いましたよ!」。その声を聞いて、安楽さんは素直に入信されたという。
 まさに阿吽あうんの呼吸であった。こうした学会員の確信の息吹。生命にみなぎる勢い。それが、社会のすみずみに仏縁を結び、広宣流布のうねりを起こしてきたのである。
 きょう、お越しになっておられる、マカオSGIの議長夫妻をはじめ、香港・マカオの皆さまが、社会で見事な実証を示しておられるご様子は、よくうかがっている。
 日蓮大聖人は「現在に眼前の証拠あらんずる人・此の経を説かん時は信ずる人もありやせん」――今世で、眼前の証拠を現した人が、法華経を説く時には、信ずる人もいることでしょう――と仰せである。
 「実証」ほど雄弁なものはない。説得力のあるものはない。
 偉大な使命をもち、仏の生命を継いでおられる皆さま方のご健康と、ご多幸と、ご活躍こそが、この世で最も重要なドラマであると申し上げ、私のスピーチとします。
 役員の皆さま方には、大変にお世話になります。風邪をひかれませぬよう、祈っております。きょう、お目にかかれなかった方にも、くれぐれもよろしくお伝えください。
 多謝トーチェ、多謝!

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