Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

全国代表研修会(第4回) 「思いやり」こそ人類に規範

1997.2.2 スピーチ(1996.6〜)(池田大作全集第87巻)

前後
19  「人間」こそ、一切の中心である。私は二十三年前、反対の嵐の中、冷戦下のソ連を初訪問した。
 日本は、反ソ連の風潮が強かった。″宗教否定の国に、なぜ宗教者が″とも批判された。その時に私は言った。「私は断じて行く。そこに人間がいるのだから」――。
 これまでの近代日本は、ある意味で「人間である前に、まず日本人」であった。だからであろうか、他国の人には、いくらでも残酷になれた。
 「日本人に対しては、とてもできないこと」を、アジアの侵略戦争でやってきた。この転倒を正さないかぎり、いくら「アジア・ルネサンスの時代」といっても、″平等に栄えゆく″幸福は、つくれない。
 事実、戦後の日本については「軍事の侵略が、経済の侵略に変わっただけ」という批判もされてきた。これからは「まず人間」でなければならない。
 第一にも第二にも、人間であれ。
 第一にも第二にも、人間としての自分を磨け。その「人間主義」にこそ、世界に通用する根本の道があり、日本が進むべき真の国際化の道がある。
 その人間主義を拡大している英雄こそ皆さまであると申し上げ、本日のスピーチとしたい。

1
19