Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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全国代表研修会(第2回) 第三の人生=高年時代を「実りの秋」に

1997.2.1 スピーチ(1996.6〜)(池田大作全集第87巻)

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9  牧口先生は六十代・七十代で大偉業を
 思えば、私どもの初代会長・牧口先生が、仏法に巡りあったのは、実に五十七歳であった。
 「第三の人生」――一生の総仕上げを、牧口先生は、仏法とともに開始したのである。それまでも、大著『人生地理学』等の発刊、また名校長として、偉大な足跡を残してきた先生である。しかし、先生の人生の本懐たる大偉業は、五十代の後半から、六十代、そして七十代で、成し遂げられた。
 牧口先生は、つづられている。
 「一大決心をもって、いよいよ信仰に入ってみると、『天晴れぬれば地明かなり法華を識る者は世法を得可きか』との日蓮大聖人の仰せが、私の生活中になるほどと、うなづかれることとなり、言語に絶する歓喜をもって、ほとんど、六十年の生活法を一新するに至った。
 暗中模索の不安が一掃され、生来の引っ込み思案がなくなり、生活目的がいよいよ遠大となり、恐れることが少なくなった」(六十四歳のころの文章。『牧口常三郎全集』第八巻)と。
 牧口先生は、あの狂気の軍国主義の時代にあって、国家権力と真っ向から対決し、七十三歳で、獄中に殉教された。
 私どももまた、この「慈父」のごとく、最後の最後まで、わが生命を燃やしきってまいりたい。そして、「第三の人生」の本舞台で、「希望」と「勇気」と「慈愛」の光を、灯台のように、明々と放ってまいりたい。

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