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日蓮大聖人・池田大作

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第1回東北海道総会 北海道はVサインで前進!

1994.8.17 スピーチ(1993.12〜)(池田大作全集第84巻)

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1  「眼前の証拠」こそ最高の説得力
 第一回の東北海道総会、おめでとう!(拍手)
 この会場以外にも、<県>内十一の音声中継会場で、約五千人の方々が参加されている。
 おめでとう! ご苦労さまです!(拍手)
2  懐かしい、また懐かしい別海をはじめ、東北海道の皆さまとお会いでき、これ以上の喜びはない。
 戸田先生は、よく言われていた。
 「私は何がうれしいか。それは、学会員から『こんなに幸せになりました。健康になりました』と報告を受けることが一番うれしい」と。
 私も、まったく同じ気持ちである。
 十六年前(昭和五十三年六月)、私は、この別海の地で、お一人お一人とお会いし、全魂を傾けて、信心のクサビを打ち込んだ。
 私の真剣さに対し、皆さまも、美しい素直な心で、真剣に応え、信心に励んでこられた。
 清らかで強く、素直な信心には、功徳がはっきり現れてくる。「心こそ大切」である。
 今、このように、すがすがしく、幸福そうな皆さまのお心、お姿に接して、本当にうれしい。私は心からたたえたい。
 また、諸天善神がたたえているにちがいない。きょうの素晴らしい青空のように。(拍手)
3  御書には「現在に眼前の証拠あらんずる人・此の経を説かん時は信ずる人もありやせん」──今世で眼前の証拠を現した人が、この経を説かれる時には、信ずる人もいることでしょう──と仰せである。
 目の前の証拠、すなわち信心の「実証」を示すことが、いちばん説得力がある。雄弁に、妙法の正しさを教えられる。ゆえに生活で勝たねばならない。人生に勝たねばならない。
 信心の指導にあたって、牧口先生は「罰論」から入られた。戸田先生は「利益論」。私は両方を含みながら、「実証論」を強調してきた。
4  ″正義を貫く人″を諸天は守る
 この十六年間、悪侶のたびたびの策謀をはじめ、いくつもの嵐があった。
 このうえなく、まじめに尽くし、真剣に供養し守ってきた学会員を裏切り、いじめに、いじめる。こんな非道な宗教者は世界中、ほかにない。
 しかし、この嵐の中、皆さま方は歯をくいしばって、「正義」を貫いてこられた。諸天善神も、三世の諸仏も皆さまを守られることは間違いない。
 事実、皆さまは御書に仰せの通りに、堂々たる「実証」を示してこられた。
 ″あの人も大功徳を受けている″″あの人も健康になった″″あの人も商売繁盛している″──こうした報告が次々と入っている。
 人間より牛が多いとされる(爆笑)この日本の東端に、これほど、たくさんの素晴らしい学会員がおられる。(拍手)
 さらには、この雄大な研修道場──この「実証」こそが、仏法の証明である。創価学会の正義の証明である。
5  皆さま方の厚く尊い熱意によって、日本世界一の研修道場を荘厳してくださった。心から感謝申し上げたい。
 これほどの大自然に包まれた研修道場はほかにない。生々世々にわたる皆さま方の勝利──研修道場はその象徴である。
 皆さま方が、繰り返し、また繰り返し、道場に足を運ばれ、整備してくださったことは、よく存じ上げている。
 また私どもの行動は、すべて、自分の両肩にいるとされる「倶生神」が、ひとつももらさず、諸天に、御本尊に報告しているのである。
 一回、道場に来るにも、大変な時間がかかる。ガソリン代もかかる。厳寒の冬に備えての手入れも、どれほど大変なことか。
 皆さまは、地道に黙々とやり抜かれた。
 いばる幹部や、格好だけの幹部、″やっているかもしれない、いないかもしれない″という″カモ信心″の人には、絶対にできない。
 全身に大功徳を受けながら、この研修道場を皆さまの家と思い、庭と思って、一生を送っていただきたい。(拍手)
 真心込めて整備してくださった木も花も、一切が光っている。伸びゆく″勢い″がある。なんとも言えない″風格″がある。皆さまの生命に感応しているかのようである。
6  広布を拡大すれば、わが身の福運が拡大
 私どもが読誦している自我偈(法華経寿量品)には、仏の楽土の様子がこう描かれている。
 「衆生見劫尽 大火所焼時 我此土安穏 天人常充満
 園林諸堂閣 種種宝荘厳 宝樹多華果 衆生所遊楽」(開結五〇八㌻)
 ──世間の衆生は、ひとつの世界が滅びて、生あるものが大火の苦しみに焼かれると見る時も、仏にとっては、その場所は安穏であり、常に喜びの天界の人々で満ちて折、種々の宝で荘厳された、豊かな園や林や、多くの堂閣(立派な建物)がある。宝の樹には、たくさんの花が咲き香り、多くの果が実っている。まさに、衆生が遊楽する(遊び楽しむ)場所なのである──。
 この道場は、この経文をほうふつさせるたたずまいである。地涌の菩薩が、皆、喜んで集まる。広宣流布のスクラムを組んでいく──素晴らしい楽園である。
 大聖人が、釈尊が、いちばん喜ばれ、見守っておられるであろうと私は確信する。(拍手)
7  仏法では「五陰世間」「衆生世間」「国土世間」と説いている。
 自身(五陰世間)も、周囲の人々(衆生世間)も、国土(国土世間)をも幸福で包んでいくのが、「事の一念三千」の南無妙法蓮華経の力である。
 この大法にのっとって、現実社会の真っただ中で、日本に、全世界に、「楽土」を築いていく。これが広宣流布の運動であり、我が創価学会の目的である。
 何度も申し上げるが、この十六年間、皆さまは本当に素晴らしい成長をされた。「人間革命」をなされた。
 仏法の因果律は厳粛であり、広布への苦労は一切むだがない。全部生きていく。広布を拡大すれば、我が身の福徳が拡大される。ここに妙法の不可思議さがある。
 この宮殿を荘厳してくださった皆さま方が、生々世々、宮殿のごとき「宝の家」に住むような境涯になられることは間違いない。
8  自我偈は、冒頭の「自我得仏来」の「自」と、終わりの「速成就仏身」の「身」で「自身」となる。
 (「御義口伝に云く自とは始なり速成就仏身の身は終りなり始終自身なり」)
 すなわち「自身」が永遠の仏であることを説いている。三世にわたる「自身」の自在の境涯を説いているのである。
 これが法華経の真髄であり、一切経の結論である。私どもは、この自我偈の実践者であり、証明者なのである。
9  なお、本日は終戦記念日であり、月遅れの「盆」でもある。亡くなられた全同志ならびにご家族の諸精霊、また全国・全世界の戦争の犠牲者に対し、きのうも、きょうもねんごろに追善をさせていただいた。
 御義口伝には、こう断言されている。
 「今日蓮等の類い聖霊を訪う時法華経を読誦し南無妙法蓮華経と唱え奉る時・題目の光無間に至りて即身成仏せしむ
 ──今、日蓮大聖人とその門下が、亡くなった聖霊を追善する時、法華経を読誦し、南無妙法蓮華経と唱える時、題目の光は無間地獄にまで至って(聖霊を)即身成仏させることができるのである──。
 大聖人直系の創価学会の仏子、地涌の菩薩の朗々たる唱題こそ、最高の回向であり、永遠にして根本的な「平和への力」となることは間違いない。
10  「勝つ」のが難攻不落の「三代城」の使命
 創価高校野球部の健闘が光っている。
 記念すべき甲子園初勝利の知らせを、私は、北海道へ向かう機中で聞いた。
 その勝利を祝うかのように、窓から見た青い青い夏空に、Vサインの形の白雲が浮かんでいた。(拍手)
 ご存じのとおり、「V」は「ビクトリー(勝利)」の意味である。
 北海道創価学会も、このVサインを象徴として前進しましょう!(賛同の拍手とVサイン)
 ここ東北海道の友は、機関紙の拡大でも弘教でも全道をリードされている。仏法のための健闘を心からたたえたい。(拍手)
11  Vサインと言えば、狂気の独裁者ヒトラーと戦い、″難攻不落″の英国を指揮したチャーチルが有名である。
 最も苦しい戦いのただなかにあって、彼は悠然とVサインで国民を勇気づけたのである。
 ナチスの猛攻撃が加えられた夏にも、チャーチルは破壊された焼け跡に立って、葉巻を口に、あのVサインを掲げて民衆を激励した。その姿が、人々に確信と安心を与え、闘志を奮い起こさせた。
 この不敵な魂は、何ものも恐れぬ「学会魂」に通じる。
 大聖人は「いくさには大将軍を魂とす大将軍をくしぬれば歩兵つわもの臆病なり」──戦には大将軍を魂とする。大将軍が臆したならば、(部下の)兵は臆病となってしまう──と仰せである。
 指導者は、民衆が一番大変な時にこそ、民衆の中へ入り、民衆を励まさなければならない。
12  チャーチルの有名なスピーチに、こうある。「われわれの目的はなんであるかとお尋ねになるならば、私は一言でその問に答えましょう──勝利、この二字であります。あらゆる犠牲を払い、あらゆる辛苦に耐え、いかに長く苦しい道程であろうとも、戦い抜き勝ち抜くこと、これであります」(ロバート・ペイン『チャーチル』佐藤亮一訳、文化放送開発センター出版部)
 今も輝く、不滅の演説である。
 北海道もこの「Vサイン」でいきましょう!(拍手)
 北海道の皆さまは、どんな時にも、希望のVサインを掲げながら、「北海道さえあれば、学会は永遠なり」という「難攻不落の三代城」を築いていただきたい。
 (初代・二代・三代の会長ゆかりの)「三代城」は北海道しかない。この誇りで進んでいただきたい。(拍手)
 「『希望』と『和楽』と『建設』のスクラム──世界一の広布の仏国土」(東北海道の新スローガン)、おめでとう!(拍手)
 きょう、お会いできなかった方々に、くれぐれもよろしくお伝えください。また、お会いしましょう!(拍手)

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