Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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香港・関西合同総会 毎日が元気、毎日が久遠元初

1994.2.11 スピーチ(1993.12〜)(池田大作全集第84巻)

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5  孫文「アジアには徳による王道の文化」
 先日(一月三十一日)、深圳しんせん大学での講演で孫文にふれた。言うまでもなく孫文は、近代中国の父であり、偉大な指導者である。彼は青春時代、ここ香港で学んだ。
 孫文は、ちょうど七十年前の一九二四年(大正十三年)十一月、関西の神戸を訪れ、遺言となったスピーチを残している。(翌年三月、北京で逝去)
 その中で、彼は、″アジアの文化は王道の文化である″という有名な、不滅の言葉を残した。
 すなわち、人を力で″圧迫″するのではなく、徳をもって自然に″感化″していく。人を″恐れさせる″のではなく、自然に″慕われて″いく。これが王道のいき方であり、アジアの文化である、と孫文は喝破したのである。
 それは日本の帝国主義に対する警告であった。この警告に背いて、日本はアジアを武力で圧迫する″覇道″に走ってしまった。この美しき香港の地も侵略した。
 孫文は祖国の改革に立ち上がった。ゆえに、茨の道を歩んだ。そして、日本が覇道をゆくなかにあって、日本の軍国主義と戦い、王道を貫いたのが、私どもの牧口先生、戸田先生である。
 創価学会は永遠に王道を歩む。これまでも歩んできたし、未来永遠に歩み続ける。(拍手)
 皆さまは、これからも「平和」と「文化」の金波、銀波を、香港から世界へ、関西から世界へ、さわやかに広げていただきたい。
 終わりに、重ねて提案したい。将来、関西に香港創価学会の由来の碑を、香港に関西創価学会の由来の碑を建ててはどうかと提案したい。(拍手)
 それでは、どうか、お体を大切に。多謝トーチェ(ありがとう)、多謝!
 (香港文化会館)

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