Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第一回ブラジル最高会議 「事実」が「正義」を証明する

1993.3.2 スピーチ(1993.1〜)(池田大作全集第82巻)

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5  ブラジルでは「儀式」すら「人間的なもの」に
 ブラジル文学アカデミーの講演でも論及した作家のオランダは、ブラジル人の国民性と日本人の国民性を対比させて、こう論じている。
 「ブラジル人は、日本人の態度と、まったく逆の行動様式をとることに注意する必要がある」と。
 ここでいう日本人の態度とは″儀式ばった態度が、社会的行動の領域にまで入り、その行動を格式ばったものにしてしまう″とされる形式主義である。
 「ブラジルでは、儀式の持つ厳しさは力を失い、人間的なものになってしまうのである」と彼は言う。
 この対照的な、ブラジル人と日本人を見事に調和させながら、このように立派なブラジルSGIを築きあげた皆さまの労を、あらためてねぎらいたい。
 とともに、ブラジル人のもつ、素晴らしい人間性、すなわちおおらかさ、伸びやかさ、朗らかさ等を、さらにさらに大切にしていただきたい。
 皆に気を使わせ、委縮させるのが、指導者ではない。皆が元気に伸び伸びと力を発揮できるようにするのが、真の指導者である。
 どうか皆さま方は、ブラジルの天地に永遠に薫りゆく名指揮をお願いしたい。
 ブラジルSGIの、世界一楽しく、世界一希望にあふれた前進を祈ってスピーチとさせていただく。

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