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日蓮大聖人・池田大作

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マイアミの代表者研修 広布の実践者を仏の如く敬え

1993.2.2 スピーチ(1993.1〜)(池田大作全集第82巻)

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2  ″強く″なければ、人生には勝てない。広宣流布もできない。″強く″なりきることこそが人間革命の姿である。
 戸田先生がよく言われていた。「体が強く、頭も強く、心も強い人間になれ」と。
 この三つが、ともに″強く″なることが理想である。一つか、二つなら備わっている人も多いが、すべてを鍛えあげてこそ、偏頗なき、堂々たる勝利の人生となる。その人は何ものにも負けない。
 「体」が弱ければ、自分も家族も苦しい。「頭」が強くなければ、真実を見抜けず、悪にだまされてしまう。社会で大きな価値も生めない。賢明でなければならない。そのためには唱題を根本にして、教学をはじめ、うんと学ぶ必要がある。頭を鍛える必要がある。
 そして、体も頭も、それを生かすのは「心」である。どんなに健康で頭がよく、どんなに裕福でも、心が脆弱であっては、幸福もまた″脆弱な幸福″でしかない。
 なかんずく信心の「心」こそ一切を生かすものであり、鍛えに鍛えねばならない。すぐに、へこたれたり、グチをこぼしたりする「弱き心」では、生活と社会で勝ち抜けない。
 そして生活の中、「社会」の中にしか、仏法を証明する場はないのである。
 「体も強く」「頭も強く」「心も強い」──そうした真の仏子、真のSGI(創価学会インターナショナル)メンバーを目指していただきたい。
 そして、自分よりも弱い立場の人、悩める人を守り、男性は女性を守りながら、自他ともに″揺るがざる幸福″の盤石な人生を築き上げていただきたい。
3  法華経の絶対平和の心
 大聖人が甚深の御法門を明かされた「御義口伝」において「最上第一の相伝」と言われたお言葉がある。それは法華経の普賢品についての仰せである。
 法華経は釈尊の出世の本懐ほんがいであり、最高の経典である。その法華経において、釈尊が説いた″最後の言葉″は何か。
 それは、法華経「普賢品第二十八」の「若し是の経典きょうでんを受持せん者を見ては、まさって遠く迎うべきこと、当に仏をうやまうが如くすべし」(開結六七二㌻)──もしもこの経典(法華経)を受持する者を見たならば、必ずまさに起ち上がって遠くまで出迎えるべきことは、まさに仏を敬うがごとくにすべきである──の文である。
 大聖人は、この文について「最上第一の相伝」を述べられた。
 「是の経典を受持せん者」すなわち「法華経の行者」とは、別しては大聖人であられる。総じては大聖人直結で妙法広宣流布に生きゆく「行動者」である。形式上は御本尊を受持していても、信心利用のを尊敬することはできない。
 そして「当に起って遠く迎うべきこと、当に仏を敬うが如くすべし(当起遠迎。当如敬仏)」の八字について、「但此の八字を以て法華一部の要路とせり」──ただこの八字をもって、釈尊は法華経一部八巻の肝要とした──と仰せになっておられる。
 「仏子」を尊敬せよ。「正法広宣流布の実践者」を仏のごとく敬い、大切にせよ──これが釈尊の″最後の最後の言葉″であり、″遺言″であった。そして、大聖人が「最上第一の相伝」と言われた、法華経の根本精神なのである。
 この教えを、だれよりも実践してこそ、真の「相伝者」である。現代における「広布の行者」SGIを、だれよりも尊敬し、大切にしてこそ、「最上第一の相伝」を知っていることになる。
 この一点だけでも、日顕は大聖人からの正しい相伝をうけているとはいえない。彼らの振る舞いは、法華経と御書の、まさに正反対である。
4  仏勅の「世界広宣流布」を現実にしたのは、七百年来、否、仏教史上、ただSGIだけである。
 その私たちを、大切にするどころか、残酷に利用するだけ利用し、貪欲に貪るだけ貪り、いじめにいじめて切り捨てた。今の宗門に大聖人からの「相伝」などないことは余りにも明らかである。
 彼ら「法師の皮を著たる畜生」の行状の一部は、最近の創価新報でも紹介されていた。
 (学会の指摘によって綱紀粛正を打ち出しながら、その直後、日顕が一族を引き連れて伊豆長岡で豪遊した平成二年八月三十日の″綱紀破り事件″は、宗内に大きな衝撃を与えたが、日顕がその同じ高級温泉旅館だけで年間数千万円を使っていた事実が、明らかになっている)
 仏子が「妙法」のため、「大聖人」のために供養したお金を、文字通り、湯水のごとく遊興に使う人間。それが、大聖人の仏法の正しき「相伝者」であるどころか、「破壊者」であり、仏敵であることは、御書に照らして、明白である。
 彼らは仏子を侮蔑し、人間を侮蔑する。大聖人は仏子への尊敬と、人間への尊敬を教えておられる。仏界を具する「人間」への礼拝、尊敬を教えておられる。
 この、人間を尊敬する「法華経の心」が広まるとき、世界は真実に平和になっていくにちがいない。
 その時こそ、人類は、権力によるのでも、武力によるのでも、経済力によるのでもなく、生命の「法」によって″連帯″することができる。「法」は永遠である。ゆえに、その絆も永遠となる。
 大聖人は、その″世界平和の秘術″を教えてくださっているとも拝される。この「最上第一の相伝」を、ひとり実践しているのが、わがSGIなのである。
5  ここアトランタ総合方面のあるアメリカ南部は、『トム・ソーヤーの冒険』や『風と共に去りぬ』など、幾多の名作を生んだ地である。さらに、マーチン・ルーサー・キング氏、ローザ・パークス女史(ともにアメリカ人権運動の先覚者)の出身地でもある。カーター、クリントン両大統領も輩出した。素晴らしき風土、多士済々の人物像──人間砂漠のような大都市など比較にならない。
 なかんずく、ここマイアミ。この温暖さ、この美しさ──。マイアミといえば、世界中の人々の、憧れである。
 皆さまの福徳、ご健康、ご長寿、無事故を、私は祈りに祈っている。どうか安心して進んでいただきたい。サンキュー・ソー・マッチ!

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