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日蓮大聖人・池田大作

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ロサンゼルス代表の集い 信心は万人の″幸福の秘術″

1993.1.31 スピーチ(1993.1〜)(池田大作全集第82巻)

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1  広布への「心」が幸福の源泉
 一週間、ロサンゼルスの役員の皆さまには大変にお世話になり、心から感謝申し上げたい。ロスは世界広宣流布の要の地であり、これからも私は何度も訪問させていただく決心である。
 先ほど、アメリカSGI(創価学会インタナショナル)の後継ぎである数百人の子供たちと会って、交歓した。元気いっぱい成長している姿に、私は本当にうれしかった。
2  ここアメリカで活躍する日本の方々が語っておられた。アメリカほど自発的に他人のために行動する気風が根付いている地はない、と。
 私も同感である。いわんや皆さまは、日々、人々のため、社会のため、正法のために尽くされている。
 大聖人は「人のために火をともせば・我がまへあきらかなるがごとし」──人のために灯をともしてあげれば(その人の前を明るくすると同時に)自分の前も明るくなる──という道理を示されている。
 「人々のために」行動の炎を燃やすほど、その光は、わが人生を大きく幸福で彩っていくことを確信していただきたい。その人が人間としての幸福の王者である。
3  世界的に不況が深刻である。しかし大聖人は法華経を信ずる人の人生について、「災来るとも変じて幸と為らん」──災が来たとしても、それは変じて幸いとなるであろう──と教えられている。
 信心は万人の″幸福の秘術″である。本当に信心の「心」を鍛えれば、三世永遠の勝利者となる。強盛な信心があれば、「随縁真如の智」を発揮し、すべての変化を「勝利の方向へ」「希望の方向へ」生かしきっていけるのである。
 「法華経を信ずる人は・さいわいを万里の外よりあつむべし」──法華経を信じる人は、幸いを万里の外から集めるであろう──との功徳の実証を必ず示していける。
 どうか賢明な信心即生活で、「世界一福徳あふれるアメリカSGI」を築いていただきたい。
4  「勇んで」「喜んで」「感謝して」進めば大福運が
 また大聖人は「世間の・すぎえぬ・やうばし歎いて人に聞かせ給うな、若しさるならば賢人には・はづれたる事なり」──世間が過ごしにくいというようなことを嘆いて人に聞かせてはなりません。もしそのようなことをするならば賢人からはずれたことになります──と仰せである。
 信心していても、グチの心があれば、その分、福運を消してしまう。グチの人間を人々も尊敬しない。世間的にも、仏法的にも、「賢人」とはいえない振る舞いとなる。
 全部、自分で決まる。自分の「一念」で決まる。せっかく頑張って、たとえば福運を″百″積んだのに、「忙しくて、いやになっちゃうな」とか、「きょうは本当はあの番組が見たかった」とか、文句を言ったり、グチをこぼしたり、怨嫉したりして、とたんに″マイナス三十″。奥さんに言い負かされて、何もかもやる気を失い、またマイナス。「よし、題目をあげて頑張ろう」と決意して″プラス五十″。
 ──こうした、すべての差し引き、プラス、マイナスがいくらになるかが、自分自身の幸福を決定していくのである。ゆえに、同じやるならば、信心は「勇んで」「喜んで」「感謝して」やったほうが得である。
5  御書には、五座三座という形態も決められていないし、題目の数も決められていない。きちんと、また多く実行したほうがよいことは言うまでもないが、何より大切なのは信心の「心」である。
 信心の「心」がつながっていれば、功徳は消えない。ゆえに、大事なことは、体の具合やいろんな事情で、たとえ十分にはできない日があったとしても、ともかく一生涯、仏道修行を「続ける」ことである。挑戦を「続けきった人」が「勝つ人」である。
6  そのためにも、SGIの「広宣流布の組織」から、決して離れないことである。離れた人で幸福になった人はいない。
 信心の「心」は見えない。無線の電波も見えない。しかし、テレビなどの電波は宇宙空間をも飛んで、つながっていく。
 アメリカの宇宙飛行センターとスペースシャトルとのやりとりなど、精妙にして見事である。しかし、電波の発信機がどんなに強力でも、受信機のほうが故障していたり、スイッチを切っていては、つながらない。
 SGIは、日蓮大聖人直結の唯一の教団である。仏勅の行動を重ねる、不思議なる地涌の団体である。この功徳充満の広布の組織に連なり、ともに進んでいくところに、時にかなった、正しい信心の「心」がつながっていく。その「心」によって、「所願満足」という、幸福の実像が鮮やかに人生のスクリーンに描かれていくのである。
7  エマーソン「言葉は力」「女性に学べ」
 皆さまは、新しき「アメリカ・ルネサンス」の旗手である。
 かつての「アメリカ・ルネサンス」のリーダーであったエマーソンは、「言葉は力である」と述べている。
 御書には「声仏事を為す」と仰せである。
 妙法に立脚した確信ある声で、人々を励まし、たたえ、対話し、納得と安心をあたえ、また言うべきことは、きちんと言いきっていく。その「声」が「仏の仕事」の働きをなしていく。
 さらにエマーソンは、この「言葉」の力においては、女性にかなう者はいないとし、″女性の見事な会話の力は、歌よりも効果的で機知にあふれ、豊かな人格と愛情を伝える″と称賛。女性の会話について、こう評している。
 「それ自体として賢いばかりでなく、われわれを賢くしてくれるのだ。女性から大いに学ばなければ、だれでも会話の名人にはなれない」
 人の気持ちに敏感な、聡明な女性の会話。その力は厚い鉄の心の扉をも開く力をもっている。そして、女性の正義の「声」は、人々を動かし、時代を変えていく。
 ともあれ私たちSGIは、女性に学び、女性を守り、世界一、女性を尊敬し、尊重してまいりたい。
 感情的に女性を叱ったり、いばったりする男性は最低である。そういう人に限って、うちでは奥さんに頭が上がらない場合が多いようだ。その分、たまったストレスを発散しているのかもしれない。
 今後、女性を大切にしないリーダーは、「ワースト・ランク」をつくって発表したらどうか。そして、あまりにひどい人物は、皆の決議で″追放″してはどうだろうか。
8  戸田先生は「無限に涌きいずる幸福を世界の万民に贈ろう」と呼びかけられた。
 これが大聖人の御心だったからである。日顕宗には、こんな慈悲など、かけらもない。皆の幸福を願うどころか、ただ大聖人を利用し、信徒の信心を利用して、卑しく、汚らしく、餓鬼のように、″ぜいたくな食事″″ぜいたくな暮らし″を貪っているだけである。大聖人の清らかな世界とは対極の魔の世界である。
 ともあれ、「世界広宣流布」という聖業の未来は、新生アメリカの皆さまの双肩にかかっている。
 大切な皆さまの健康と長寿と無事故、福徳を、私は毎日、真剣に祈っている。「わが友に栄光あれ」「わが友に幸福あれ」「わが友よ朗らかであれ」と念願し、感謝のスピーチとしたい。本当にありがとう!

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