Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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アメリカSGI文化本部代表との質問会 「幸福の博士」「人生の大統領」に

1992.8.7 スピーチ(1992.6〜)(池田大作全集第81巻)

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7  「創造性を育む家庭教育」とは
 <アメリカのほとんどの親にとって、最も大きな心配の種は「子ども」ではないでしょうか。創価学園・大学で行われている″創造性をはぐくむ教育″にふれて感動したのですが、こういう教育を、家庭で実践するには、どうすればよいでしょうか>
 教育──これは人間の根本的な課題の一つです。アメリカだけでなく、日本も悩んでいる。各国の、世界の問題です。
 結論から申し上げれば、「こうすればよい」という″特効薬″のような処方箋は、ないでしょう。
 所詮、大人の生き方の中に、すべてがある。また、いくら観念的に悩んでいても向上の道は創出されない。何らかの良き方法を実行し、努力していく以外にないのです。
 自分で、この「方法」が良いと学んだこと、自分で研究して良いと思ったこと、それら一つ一つを、深く祈りながら、行動に移し、粘り強く努力していくしかないのではないでしょうか。
 教育においては、制度とか方法以上に、学生・生徒に「納得」と「信頼」を与えゆく絶大なる努力、すべてに心を配りゆく真剣さ、そうした教師としての決然たる姿勢が、第一義の課題となるでしょう。
 「教師のための学校」ではなくして、「学生・生徒のための学校」であるということを忘れてはならない。
 幸い、創価大学・学園は、学生アンケートなどでも、理想的なキャンパスと評価が高い。
 これからも、どこまでも「人間主義」「学生・生徒中心」の精神を具体化していってほしいと思っています。
 また、生徒一人一人が″原点″に対して「尊敬する心」をもっている。その心が、教員への尊敬、生徒同士の友情、また父母への信頼へと、広がっている。そして、その尊敬し信頼する人に対して″自分は、どう応えていくか″を、つねに考えている。そこから″皆を幸せにするための学問なのだ″″皆のために、今こそ英知を磨くのだ″という自覚が生まれ、努力の姿勢が身についてきている。
 この″何のため″を考えさせているところに、一つのポイントがあるのではないでしょうか。
 ですから、各家庭でも、わが家の原点、原則、目標を大切にしながら、粘り強く、少しずつでも、前へ進むことです。途中で″あきらめない″ことです。そこから″我が家″に合った″創造的な教育″の道が開かれていくと思います。

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