Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

4・28「立宗の日」記念勤行会 今、世界は「人間の再生」を希求

1992.4.28 スピーチ(1992.1〜)(池田大作全集第80巻)

前後
11  コックス教授は、さらに「今日の世界は、あまりにも(華やかな)外観、イメージ、見かけに満ちあふれている。人々もそのような傾向に流されて、本質的なものを見失い、表面的なものに愛着を持つようになっている」とも指摘しておられる。
 デパートの商品さながらに氾濫する「表面的なもの」の幻影にとらわれ、「本質的なもの」が見えなくなった時代──。教授の憂慮は、私もよくわかる。
 また、現代の消費社会においては、どんなに物を買っても、精神的には満たされることがなくなり、人間はあたかも″消費の機械″と化してしまうと。「貪欲どんよく奴隷どれい」になってしまえば、もはや真の「人間」ではないのである。その好例が日顕宗の僧である。
 ともあれ、大変な「精神の危機」である。教授は訴えておられる。
 「今、世界の人々は、政治や経済という表層的な問題だけではなく、精神の問題に耳を傾けるべきである」「売られている物には、精神的飢餓を満たすことはできない。精神の力の復興こそが必要である」
 全く同感である。
 そして、精神の復興のために、「宗教の力」──なかんずく「人々の内発的な力をき起こす仏教の役割に期待する」と。これが教授の講演での結論である。
 ″世界の良識″は、私どもの「精神闘争」に熱い期待を寄せている。
 ともあれ、「朗らかに」生き抜いていただきたい。「楽しい」毎日を、自分でつくり出していく人が賢者である。
 何があっても、前向きの方向に、愉快な方向に、信心を深める方向に、ものごとをとらえていける強さ、賢さ──その人が「幸福者」である。
 今回、中部でお会いできなかった方々に、くれぐれもよろしくお伝え願いたい。
 またお会いしましょう!

1
11